生き方
よしをです。 マキャベリの「君主論」の一節に、 「優柔不断な君主は、当座の危険を避けようとして、中立の道を選び、 大抵失敗する」とあり、わたしは、この言葉を座右の銘としています。 決断できることが才能の大きな要素であり、 その結末についても、自…
よしをです。 日頃から、AIという言葉が好きになれず、 常日頃「日本語で『人工知能』といえばいいのに」と思っています。 人工知能の発展は目を見張るものがあり、 古文書のくずし文字を90%解読するというソフトが開発されたという、 記事を見つけまし…
よしをです。 先日、広島県の選挙違反事案にからんで、現金を受け取った某市長が、 頭を丸刈りにして謝罪会見に臨み、その後辞職しました。 なぜか、日本では反省の意思を示すために、 頭を丸めることがおこなわれています。 過去には、年金未納が発覚し、民…
よしをです。 石川丈山は、本能寺の変の翌年に、 徳川家康に仕える石川信忠の長男に生まれました。 幼い頃から武芸を学び、身長6尺6寸(190センチ)の大身であり、 家康の側近である本多正信が叔父にあたることから、 丈山には生まれながらに、エリート…
よしをです。 戦後まもなく、日本はアメリカの監視下にあり、 アメリカの指導のもと、憲法や教育制度がつくられました。 日本はアメリカからの属国状態から脱して自立することを望まず、 豊かさや不戦を自ら選択して、奇跡的な経済成長を果たしましたが、 そ…
よしをです。 7月豪雨は、九州や中部地方だけでなく、 各地に洪水や山崩れの被害を発生させました。 被害に遭った地区は、過去何度も同じ災害が発生しているところです。 さまざまな事情はあるのでしょうが、災害が落ち着いたあと、 また同じ場所に住み続け…
よしをです。 「仙台遷都などアホなことを考えてる人がおるそうやけど…(中略)、東北は熊襲(ママ)の産地で文化的程度も極めて低い」。 1988年のサントリー佐治敬三社長のテレビ番組での発言が、 大きな反響を呼びました。 熊襲(くまそ)とは、 古代…
よしをです。 大坂夏の陣で、難攻不落と謳われた大坂城が、ついに落城しました。 城内には、豊臣秀頼の正室であり、徳川家康の孫娘である、 千姫が残されました。 総大将の徳川秀忠(千姫の父)は千姫奪還を命じました。 家臣は目の色を変えました。 もし、…
よしをです。 魏の要衝である樊城(はんじょう)が、関羽軍に包囲され、 城を救援するため、徐晃が援軍として駆けつけました。 戦いの最中にも関わらず、 関羽と徐晃は対峙して、たわいのない話をしはじめましたが、 徐晃は会話を打ち切ると、配下に向かって…
よしをです。 昨今はサンマが大不漁です。 ご祝儀価格なのでしょうが、 先日は店頭で一尾6000円の値がついたということです。 不漁が続くサンマは、高級魚になりつつあるのかもしれません。 江戸時代には、サンマは庶民のための安価な魚でした。 それは…
よしをです。 いわゆる森友問題は、安倍政権とは無関係であるにも関わらず、 マスコミと野党の共闘によって政治問題化した、不幸で愚かな事件です。 大阪府豊中市の国有地が、森友学園に小学校用地として、 9億円強の鑑定価額から8億円以上も値引きされて…
よしをです。 田沼意次といえば、賄賂政治の代名詞として悪名高い政治家です。 田沼は紀州藩の足軽の家に生まれましたが、 幼い頃から利発で知られていました。 紀州藩主徳川吉宗が八代将軍になると、 小姓として江戸に随行して旗本になり、メキメキ頭角を現…
よしをです。 大坂と京都間を電車で移動するルートは、 JRもしくは私鉄の阪急電車と京阪電車があります。 京阪電車は大阪の淀屋橋から京都の出町柳を結んでいますが、 途中に中書島(ちゅうしょじま)という名前の駅があります。 この珍しい地名は、桃山時…
よしをです。 「大學(だいがく)」は儒教の経書のひとつで、 曾子がつくったとも、秦漢の儒家の作ともいわれていますが、 作者はわかっていません。 南宋以降、「大學」は「中庸」「論語」「孟子」と並び、 儒家四書とされましたが、 「大學」は、「切磋琢…
よしをです。 キリスト教の神の特徴は、金が嫌いだということです。 したがって、中世ヨーロッパではキリスト教徒は金融業に従事できず、 金儲けに寛容なユダヤ教徒が、銀行業を独占しました。 ローマ教会は、ユダヤ教徒の金融業独占を横目で見ながら、 キリ…
よしをです。 ピロリ菌は、胃がんや胃潰瘍の原因であることが知られています。 菌の保有率は、世界平均で50%程度であるといわれていますが、 地域差が大きく、インドやラテンアメリカでは70%と高く、 先進諸国では20%前後になっています。 日本は先…
よしをです。 豊臣秀吉と千利休との関係悪化は必然でした。 ふたりの離心の原因は諸説ありますが、 結局、茶事の好みが根本的に相容れなかったのでしょう。 利休の侘茶は諸将の心をつかみましたが、 秀吉はその芸術性を理解できませんでした。 元来、豊臣秀…
よしをです。 9月解散説が囁かれていることを背景に、 野党の動きが慌ただしくなっています。 離合集散を繰り返してきた旧民主党グループが、 またしても合流しようとしているようです。 立憲民主党は先日おこなわれた東京都知事選における惨敗で、 いまさ…
よしをです。 スサノオノミコトの乱暴な振る舞いに怒ったアマテラスオオミカミは、 天の岩戸に隠れてしまい、世界が真っ暗闇になってしまいました。 困った神々は、アマテラスに岩戸から出てくるようにお願いしますが、 一向に返事がありません。 そこでアメ…
よしをです。 今から20万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、 その後、何万年もかけて、世界中に拡散しました。 日本国内には後期石器時代の遺跡が1万以上見つかっていますが、 そのすべてが3万5000年前以降に集中しています。 つまり、そ…
よしをです。 喜劇作家アリストファネスは、喜劇「雲」にソクラテスを登場させています。 アリストファネスは、ソクラテスを、ひとを惑わす怪しげな詭弁者、 あるいは道徳を破壊する危険思想の持主として描写しています。 借金の返済に困っていた父親が、奇…
よしをです。 大いなる南部ののどかな風景/飛び出した目と歪んだ口/ マグノリアの香りは甘く新鮮/そこに突然焦げた肉の臭い/ ニューヨークのユダヤ人高校教師のルイス・アランは、 1930年、白人のリンチによって殺害され、 ポプラの木に吊るされた2…
よしをです。 日の丸君が代が日本の国旗国歌として認定されたのは、 平成11年の「国旗及び国家に関する法律」の成立によるものです。 それまで長らく、「日の丸掲揚」「君が代斉唱」といっていたのが、 いつしか「国旗掲揚」「国歌斉唱」に代わりました。 …
よしをです。院政を確立し、天皇の父親として絶大な権威を振るった白河法皇にとっても、「賀茂川の水、双六の賽、山法師」の3つは、如何とも制御しがたいものでした。 山法師、すなわち僧兵とは、武装した僧侶のことです。743年に墾田永年私財法が施行さ…
よしをです。八代目桂文楽は、まことに不器用な芸人で、芸人にとって大きな武器となる、とっさのアドリブができず、20分の噺を15分に縮めることや、15分の噺を20分に延ばすこともできませんでした。そんな文楽が名人といわれる所以は、噺の完成度で…
よしをです。民主主義発祥の地アテネでは、疫病の大流行によって優れた政治家であるペリクレスが亡くなると、クレオンに代表されるデマゴーグ(扇動政治家)が跳梁して、スパルタとの無謀な戦争に突入し、アテネは戦いに敗れて、民主政治は崩壊しました。の…
よしをです。黄巾賊退治の義兵を募集する高札の前で、ため息をついているひとりの男がいました。「大の男が世のために働くこともなく、ため息をつくとは情けない」。声を掛けたのは身の丈8尺(184センチ)、豹頭環眼、燕頷虎鬚の大男でした。最初の男が…
よしをです。ブログを数日お休みしました。理由は体調不良…、はじめて痛風をやってしまいました(涙)。しばらく前から右足の親指の付け根に鈍い痛みがあり、7月1日の朝には患部がポンポンに膨れ上がり、立てない状態に。本当は西洋医学を受診したほうがよ…
よしをです。わたしは憲法を改正すべきだと考えています。また、それに反対する理由がよくわかりません。わが国の諸制度には、憲法違反の疑いのあるものが多く存在するからです。 その筆頭は自衛隊の存在です。集団的自衛権を容認している安全保障法制につい…
よしをです。1970年代~1980年代初めにかけて、中南米で、幼い女の子の乳房がふくらんだり、月経時期が早まるなど、異常な発育が続出した時期があります。研究の結果、その原因が、アメリカ産の牛肉に残留した、合成肥育ホルモンのジエチルスチルペ…