趣味について
よしをです。 刺繍は、朝鮮の代表的な文物のひとつで、なかでも、ポシャギやチョガッポとよばれるパッチワークが有名です。 胸背(ヒュンベ)は、李朝時代に製作された刺繍で、仕官の品階を示す装身具です。ヒュンベは、その名のとおり、胸と背中の二か所に…
よしをです。 先日、あるギャラリーのショーウインドーに、小さな壺が飾ってありました。高さ10センチ未満の小さなガラスの壺には、精細な風景画が施されていました。これは、鼻煙壺(びえんこ)といって、別名スナッフボトルといわれる、嗅ぎタバコの容器…
よしをです。 わたしの好きな短編小説に、島田荘司さんの、「暗闇団子」という作品があります。島田作品といえば、名探偵御手洗潔や吉敷竹史シリーズといった、現実世界を舞台にした推理小説が有名ですが、この作品は、珍しく江戸時代を舞台にした作品で、わ…
よしをです。 2016年、ジャンヌ・ダルクのものとされる、 15世紀の指輪がオークションに出品され、 約4700万円で落札されました。 記録に残るものでは、 ジャンヌ・ダルクのものとされる指輪は3つあります。 第一の指輪は、ジャンヌ・ダルクから…
よしをです。 ラグビーワールドカップは、南アフリカの優勝で幕を閉じました。 ほとんどの試合をライブ中継と録画でチェックしたのですが、 ベストゲームは、なんといっても、 準決勝のイングランド対ニュージーランド戦です。 イングランドの戦いぶりは、圧…
よしをです。 骨董蒐集の起源といわれると、なかなか難しいのですが、 たとえば、ローマ時代に、ギリシアの美術品を購入して、 邸宅内で飾るようになったのが、 骨董蒐集の起源のひとつかもしれません。 ルネサンス時代になると、 古代ギリシアや、ローマ時…
よしをです。 毎年、有力候補といわれながら、 今回も、村上春樹はノーベル文学賞を受賞できませんでした。 英語圏以外の作家が、ノーベル文学賞を受賞するためには、 大前提として、その作品の多くが、 英語や欧米語に翻訳されている必要があります。 その…
よしをです。 縄文時代の前期(BC3000~2000年)には、 新潟の糸魚川周辺で、すでに翡翠の加工がはじまり、 その後、古墳時代まで、 勾玉などの装飾品がつくられました。 糸魚川の翡翠加工のはじまりは、 世界最古の翡翠文化であったとされていま…
よしをです。 日本画の贋作というのは、それこそ無数にあります。 有名なところでは、雪舟、円山応挙や谷文晁、 狩野探幽をはじめ、狩野派の作品全般、 珍しいところでは、河童画の小川芋銭など、 あらゆる有名作家の贋作がつくられています。 近現代の作家…
よしをです。 江戸時代末期、 「白波物」といわれたジャンルの、 歌舞伎の演目が流行しました。 「白波」とは、すなわち盗賊のことなのですが、 もっとも有名な演目は、 狂言作者の河竹黙阿弥の名作、「青砥稿花紅彩画」です。 「青砥稿花紅彩画」は、鎌倉時…
よしをです。 立川談志の「源平盛衰記」は、かれの代表作のひとつです。 平家物語のあらすじを断片的に話し、 軽快なテンポと毒舌を繰り出し、時事ネタを織り交ぜながら語る、 一種の漫談のようなもので、 地話といわれるジャンルの落語です。 「源平盛衰記…
よしをです。 将棋界では、藤井聡太七段が注目を浴びていますが、 今から約70年前、15歳の少年がチェスの世界を席巻しました。 ボビー・フィッシャーは、 本名をロバート・ジェームズ・フィッシャーといい、 1943年、シカゴの貧しいユダヤ人の母子家…
よしをです。 つげ義春は、わたしの好きな漫画家で、 最初に読んだのが、「ねじ式」でした。 「ねじ式」は、1968年に「ガロ」に掲載されましたが、 その後は、漫画単行本の出版ブームがあって、 単行本化されました。 わたしが「ねじ式」を読んだのも、 …
よしをです。 六代目三遊亭圓生と八代目林家正蔵(のちの林家彦六)は、 いわゆる犬猿の仲で、最後までそりが合いませんでした。 彦六は、圓生が六代目を襲名した当時、 「あの人に、圓生が務まるわけがない」と、 酷評したほどでした。 圓生は、彦六の弟弟…
よしをです。 1914年、中華民国政府は、 地質学者のユアン・アンダーソン博士を、 スウェーデンから招請しました。 中国政府は、地下資源の発見に期待をしていましたが、 アンダーソン博士の興味は、 化石や考古学だったようです。 かれは、中国各地の地…
よしをです。 近松門左衛門(1653~1725年)は、 上方で活躍した人で、今でいうところの脚本家です。 歌舞伎の脚本もありますが、 ほとんどは、文楽(人間浄瑠璃)のために書かれたもので、 歴史ものを得意にしていましたが、 実際におこった事件を…
よしをです。 浮世絵の祖ともいわれる岩佐又兵衛は、 「洛中洛外図屏風風舟木本」など、 数多くの傑作を世に残しています。 又兵衛は、戦国武将、荒木村重の子どもです。 村重は織田信長に仕えましたが、 反旗を翻したのちに敗れ、 居城の有岡城から逃亡しま…
よしをです。 六代目三遊亭圓生は、 落語で事実と異なることをいうことを自戒し、よく研究していました。 たとえば、「鰍沢」では、 日蓮上人の御一代記をマクラで述べるために、宗教学者に学び、 「百川」では、ほかの噺家が、医者の名前を「鴨地道哲」とし…
よしをです。 金属バットは、1974年の甲子園大会から導入されました。 これによって、本塁打の数は倍増し、いうならば、この瞬間から、 高校野球は、まったく別の競技に代わってしまいました。 高校野球に金属バットが導入された理由はなにか。 木製バッ…
よしをです。 「十八番」と書いて、「おはこ」と読みます。 その謂れはいくつかあって、 歌舞伎で、初代から四代目までの團十郎が、 それぞれ得意としていた荒事の18の演目を、 七代目市川團十郎が選んで、「歌舞伎十八番」と呼んだことから、 芸事におけ…
よしをです。 ベトナム中部の港町・ホイアンは、 16世紀に、世界的な貿易港として栄えました。 当時のベトナムは、チャンパ王国から、フエ王朝に支配権が移行した頃で、 ホイアンはフエ王朝の最大の交易港となり、日本や中国をはじめ、 遠くはヨーロッパ諸…
よしをです。 ラジオが普及する時代になって、大衆娯楽は飛躍的に広がりました。 たとえば、野球中継が、その代表格です。 父親が若かったころ、自宅に、按摩さんを呼ぶことがありました。 いつも、拙宅に来てもらっていたのは、 先天性の全盲のマッサージ師…
よしをです。 韓国語の表記文字ハングルを解説した、 「訓民正音解例本」という本が、国宝70号に指定されています。 この本は、1940年代に安東で発見され、「安東本」と呼ばれています。 その後、2008年になって、安東本と同じ版木で刷られた「常…
よしをです。 527年、大和朝廷は、遠征軍を朝鮮半島に派兵するために、 近江毛野の軍を遣わしますが、 毛野軍は、筑紫国造磐井によって、九州北部で阻まれました。 しかし、翌年には磐井の軍勢は鎮圧され、首魁の磐井は戦死しました。 この事件を、磐井の…
よしをです。 藩札とは、江戸時代に各藩が独自に発行した、領内のみで使える紙幣のことです。 各藩が発行した、正規の藩札(大名札)のほかに、 旗本が発行した旗本札、寺社が発行した寺社札、宮家が発行した宮家札、 町村札なども、広義の藩札として扱われ…
よしをです。 何度か取り上げている、六代目三遊亭圓生について、 また、エピソードをお伝えしたいと思います。 圓生の弟子だった、三遊亭圓楽(先代・故人)が、 三遊亭全生(二つ目)だったころ、 ある若手落語会に、「淀五郎」という演目をかけたことがあ…
よしをです。 ナット・キング・コールは、本名をナサニエル・アダムス・コールといい、 バプテスト派の神父である父親のもと、 1919年に、アメリカ アラバマ州に生まれました。 4歳のときに、コール一家はシカゴに引越しし、 教会の聖歌隊で活躍してい…
よしをです。 野球界では、プロ、アマチュアを問わず、 以前から、左打者有利が常識だったように思います。 少年野球においても、足の速い子は内野安打になる確率が高いということで、 わざわざ、左打に変えるような指導もおこなわれています。 少年野球や高…
よしをです。 わたしは、東西を問わず、歴史が好きで、 とくに、日本の中世から戦国時代までの歴史に、興味があります。 今回は楠木正成について、少し書いてみようと思います。 1331年から1333年に起こった、赤坂・千早城の戦いは、 後醍醐天皇の討…
よしをです。 今年1月、矢野経済研究所が、 オタクに関する、消費者アンケート調査の結果を発表しました。 自分自身をオタクと認識しているかどうかから、推定人数を算出し、 どの分野に、どれぐらいお金を使っているかの調査をおこなったものです。 オタク…