不動産投資について
よしをです。
家庭をもってから、今後の生活の不安へのなにがしかの対策が必要に思われ、
数年前から、少しですが、不動産投資をはじめました。
世の中には、不動産に関するいろんな本が出回り、様々なことが書かれています。
それだけ、不動産投資への関心が高いということでしょう。
そこで得られたのは、ごく当たり前のことですが、
「目標によって、方法は異なる」、という結論です。
●手練手管をつくして、金融機関から3億円を引き出して利回り15%の
マンションを1棟買い、まとまった家賃収入を元手に、さらに現金で買う。
その繰り返し。
●300万円で空き家を現金で買って賃貸。コツコツ家賃をためて買い増し。
●土地持ちなら、迷わず敷地内にマンション。自分は最上階に住んで、
住宅ローンも含め、賃貸料で楽々返済。
などなど。
これらの方法に従って大成功した人や、脱サラに成功した人もいるでしょう。
しかし、わたしの投資の「目標」は、サラリーマンを続けつつ、
卒サラ後の生活に多少の助けになれば、という考えです。
わたしには、上記のような極端な成功例のように、
募集や管理、リフォームまで、すべて自分でやるというような
知見や興味や、気力、時間の余裕もなく、
脱サラを賭けて大博打を張るつもりもありません。
したがって、結論は次の様になります。
「不動産投資は、ほどほどに」
ライフスタイルを根本から変えて極端にやらない限り、不動産は儲かりません。
不動産を持ってみて、「1部屋あたり毎月1万円」の利益があったらいいな、
というのが最初の理想でした。
しかし、実際はそんなにうまくいきません。
たとえば、5000万円でアパートを購入した場合、
部屋数8部屋、家賃4.5万円として、月々の家賃収入は36万円。
1000万円を頭金、4000万円のアパートローンを組んだと仮定します。
家賃収入からローン分を差し引いて(20万円とします)、残りは16万円。
さらにかかる経費は、おもなところで、
⇒管理料を5%として月1.8万円
⇒固定資産税(年間20万円)が月あたり1.7万円
したがって、月12.5万円が利益です(1万円×8部屋=8万円を上回りますね)。
しかし、実際には、空き室のリスクや、修繕(湯沸し器やクーラー、水回り)など、
不測の出費の可能性があります。
空き室になった場合、まず部屋の原状回復をしなければなりません。
あらたな入居者が決まった場合は、管理会社への成功報酬(家賃の1~2か月)が
必要になります。
これで、部屋ごとの利益が1万円をこえるのは、かなりハードルが高いといえます。
そんなに儲からないのであれば、何のための不動産投資かって話ですが、
わたしの場合は、生命保険の代わりという意味が大きいです。
不動産ローンを組む場合、「団体信用生命保険(団信)」という制度があります。
これは、通常のローンよりも、少し利息が高いのですが、
本人の死亡や重篤な障害がおこった場合、ローン支払いの残金と
相殺してくれる制度です。
わたしはこの団信に加入することで、アパート投資が生命保険と同じような
意味をもつと考えました。
また、ローンを完済するまで(たとえば20年間)その物件を持ち続ければ、
以後は、家賃はかなりの金額が利益として残るし、
売却益がでるなら、ローン完済前に、売却を選択する手もあります。
わたしはまだ、いずれの道を選択するかは決めていません。
まずは、毎年のキャッシュフローがマイナスにならないように注意しながら、
あせらず、粘り強く維持したいと考えています。
投資という意味では、結果が出るのに時間がかかりすぎるのは欠点ですが、
株やFXのようなリスクが少ないことを考えると、
不動産投資は、わたしの性分にあっていると評価しています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。