さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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趣味について⑤ ~贋物の誘惑~

 

よしをです。

骨董は贋作との闘いです。

B店(過去記事を参照ください)のオーナーは、

「贋作の実態は、韓国に行ってみれば、よくわかります。

昔は、ソウルや釜山の怪しげな土産物屋の裏で、

新作の高麗青磁白磁の器に薬品をかけて、わざと釉薬をカセさせて、

贋作を作っている光景を、よく目にしましたよ。

こういう贋作が日本に入ってきて、さらに加工されたり、古い箱に入れられて、

伝世品(古い時代に日本に来歴した品)に見せかけたり、

さまざまな手法で擬態して、

いろんな土地やネットの世界をぐるぐる回って、ずっと流通しています。

多分、韓国では今でもたくさん作ってると思いますよ。

だから、贋作は減ることはないし、増え続けているのが現実です」

といいます。

「画像で真贋がわかればいいんですが、

最近はレベルの高い紛い物がありますから。

ちゃんとした品を入手したいなら、店で現物をみて、買うべきですね」

Bオーナーは、自身がコレクター出身で、オークションで贋作をつかまされた

痛い経験をもっており、わたしに対しても同情的でした。

YAHOOオークションについては、全てが贋作だとはいわないが、

「値段が荒れる出品者のモノは大概ダメ」、

「落札価格が5万円以下の贋作が、一番スケベ心をくすぐる」、

といいます。

 

A店のオーナーとは疎遠になってしまいましたが(「趣味について④」を参照)、

以前、朝鮮陶磁の真贋の見分け方について、

以下のポイントを教えていただきました。

 

●器体の歪み。どの時代のものも、かならず歪みがある。なければ贋物。

●高台の造作。

●目跡(小さな石、もしくは砂の上にのせて焼く)の形状。

釉薬(不純物の有無など)。

●経年劣化(カセや傷の状態)。

●どの時代も、縁(口辺)は必ず、へらで整える。指で整えたものは贋物。

 

これらは、正しいものを実際に数多く目に焼き付け、触れてみて、

理屈を理解し、ようやく磨かれる感覚なのですが、

残念ながら、わたしにはその感性が育ちませんでした。

 

欲に目が奪われた結果でしょうか?

つくづく、李朝は難しいです。

「そりゃあ、プロでも騙されることが、ありますから」

Bオーナーは明るくいいます。

「贋物で懲りると、コンディションの悪い品ばかり買いがちになります。

しかし、いくら正しい品でも、傷だらけじゃあ楽しくないです。

蒐集に贋物はつきものだから、あまり思い詰めないで」

 

そんなこんだで、

前回お伝えしたように、YAHOOオークションからは手を引いたわけですが、

世の中には、優良(贋物でないという意味)な骨董サイトや、

古裂会のような、信頼性の高いオークションもあります。

その後も、そういうサイトやオークションでは、いろいろと入手したりして…(汗)。

 

…何だよ、全然懲りてないじゃん!

でも、深刻になったら、負けですから!

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。