さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

話し相手

よしをです。

 

少し前ですが、元・プロ野球監督 野村克也夫人の沙知代さんが亡くなりました。

久しぶりに野村氏をテレビで見て、「ずいぶん老けたな」と感じました。

配偶者を喪った人のことを、「バツイチ」ならぬ、「没イチ」というのだそうです。

沙知代さんの特異なキャラクターは別として、

奥さんを亡くした、「没イチ」男性は、一様にこういう状態になるんだろうなと、

しみじみ思い知らされます。

 

野村氏がインタビューの中で、

「いい奥さんだった」

「これから、話し相手もなくなって、どうやって生きていけば…」

と答えていたのが、非常に印象的でした。

失礼ながら、ご夫婦ともに、自分の中では好感度が低かったのですが、

これからの野村氏の人生を想像すると、気の毒に思えてなりません。

 

人間、歳をとってくると、「話し相手」が重要になるようです。

昨今、「ロボットを話し相手に」、などのニュースを耳にします。

AIの進化で、将来的には、ロボットがほとんど人間と変わらない

自然な会話をするようになるのかもしれませんが、

わたしは、生き物としてのぬくもりがある分だけ、話はできなくとも、

ペット(犬か猫)のほうがいいように思います。

皆さんはどうでしょうか?

 

わたしは、母を亡くして1人で生活していた頃、

知らず知らずのうちに、

家の中で独り言が出るようになりました。

また、何でもないときに、涙が流れ出ることもありました。

一戸建てに住んでいたので、独居の寂しさはひとしおでした。

その後、家内と知り合い、結婚することができたのですが、

あの生活が何年も続いていたら、精神的におかしくなって

いたかもしれません。

 

以前紹介した、ショーペンハウエルの受け売りですが、

人間の寿命とは、

「生まれてから、家族や親しい人の記憶から消えるまで」

だと信じています。

できる限り、亡くなった両親の話を、残された家族に話し聞かせること、

これからも大事にしたいと思います。

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。