不動産投資について⑤ ~管理会社選びの重要性①~
よしをです。
管理やリーシング(入居募集)など、自主管理で頑張っている、
サラリーマン大家さんもたくさんいるとは思いますが、
大概の場合、サラリーマンの不動産投資は、
物件の管理や入居の斡旋など、
ほとんどすべて管理会社にお任せにするケースが多いと思います。
以前にもお伝えしたように、わたしもそのようにやっています。
はじめの管理会社(A社)は、買付と管理ができる業者でした。
最初に、その会社の仲介で物件を購入した際、
今後、物件を買い進めるにあたって、
よい物件を優先して紹介してもらうことを条件に、
管理も一括して依頼しました。
結果的に、これは大失敗でした。
しかし、不動産投資について、知識が浅かったわたしは、
深く考えずに、A社に管理をゆだねてしまいました。
管理会社を判断する重要な判断材料は、
●管理費の値段や管理のクオリティ
●リーシングの決定力とスピード
●担当者の意欲(人間性も含めて)
だと思います。
ところが、A社に管理・リーシングを一括で任せたところ、
打ち寄せる波のように、次々とボロが出てきました。
思い出すたびに、いまでも、腹立たしく思いますが、
いくつかエピソードをお伝えします。
月々の管理費は、家賃収入のα%という
取り決めをします(通常は、2~5%が多いと思います)。
A社は、管理費が家賃の5%で、かなり高いほうでしたが、
当時、投資初心者のわたしには、
そんな基本的なこともわかりませんでした。
それでも、管理やリーシングに力のある業者であれば、
多少の管理費の高さは目をつぶってもいいのかもしれませんが、
投資家として、完全に努力不足、というか…反省です(恥)。
あるとき、
入居者から、エアコンの不具合が指摘され、
交換することになりました。
A社からの見積もりは、約10万円(定価です)。
もっと安く買えるはずだと主張しましたが、
提携している家電店の値段なので、
「妥当な価格」とのこと。
しかたがないので、
同じエアコンをわたしが直接、量販店に行って、7万円で購入しました。
ポイントを使ったわけでもなく、普通に店頭で買った値段であることを、
管理担当者に伝えても、全く反応がない状態で、がっかりしました。
(謝罪があってもいいと思うのですが)
また、あるとき、
退去があり、部屋の原状回復の見積もりが出ました。
ところが、すでに原状回復は終了しており、
壁紙を、すべて新しくした、とのことでした。
本来なら、原状回復の作業に入る前に、報告があるべきです。
これはこれで、管理会社の怠慢なのですが、
普通なら、原状回復作業自体が問題になることは少ないと思います。
しかし、今回は、「入居4か月で退去」という特別な事情がありました。
あえて壁紙まで全てはがして、貼りなおす必要があったのかどうか。
普通に部屋のクリーニングで充分だったのではないか、と思うのです。
(現場を見ていない大家にも、大きな責任がありますが)
それを指摘すると、
「決められたルールだから」の一点張りです。
もう、このころから、この管理会社には問題が多いことがわかってきました。
年末が近くなった頃、
一時的に、部屋が何室か、同時に空くことがありました。
空き室の発生は、管理会社のせいではないのですが、
リーシングは管理会社の責任です。
ところが、こちらが急かすまで、途中経過の報告もなく、
連絡がついたところで、「今やっている」、の蕎麦屋の出前です。
まったく、どんな努力をしているのかも、わからない状態でした。
リーシングの成功報酬にも、取り決めがあって、
家賃1~2か月など、管理会社によってばらつきがあります。
A社の場合、基本は1か月分ですが、
なかなか決まらないなど、事情の変化に応じて、
大家の負担で、2か月に増額することになっています。
この場合、A社の取り分はあくまでも1か月で、
リーシング専門の業者に1か月分のマージンを渡すという内容です。
しかし、それでも決まらないので、
成功報酬を3か月分とし、
2か月分は大家負担、1か月分はA社が負担する、
つまり、A社は差し引き成功報酬なしで、
2か月分の成功報酬をリーシング業者に渡すという方法に変えました。
大家の取り分は相当少なくなりますが、
それでも、空き室の期間が長くなるよりはマシなので、
その条件を飲んで、募集を続けました。
ハイシーズンは、1~3月なのですが、全く決まらない状態です。
結局、入居が1室も決まらないまま、4月に入ってしまい、
その後、いくつかの部屋は埋まりましたが、
管理会社を交代するまで、
複数の部屋が空いたまま、管理を終えることになりました。
そして、とどめの一撃がきました。
このころには、担当者は何人も入れ替わっていて、
連絡がくるたびに、担当者が交代している状態でした。
身から出た錆といいますか…。
続きは、またの機会に。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。