さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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パチンコについて

よしをです。

 

ロシアの文豪・ドストエフスキィは、ギャンブル依存症でした。

旅行先で、最後の銀貨1枚までルーレットにつぎ込み、

犬猿の仲だった、先輩作家のツルゲーネフに、

土下座をして懇願し、助けてもらった話が伝わっています。

 

また、ギャンブル依存症の主人公が、カジノで大勝ちして放蕩したあげく、

最終的に身を亡ぼすまでの姿が、「賭博者」という作品に描かれています。

 

世の東西を問わず、ギャンブル依存症は、昔からありました。

日本で記録に残る最古の賭博は、双六(すごろく)の一種で、

日本書紀にも書かれているそうです。

当時から、博打は問題視されていたのでしょう。

持統天皇により、「双六禁止令」が出されたという記録が残っています。

 

ギリシア・ローマなど、古代の軍隊でも、賭博は禁止されていました。

賭博は、人としての正常な欲を奪い、闘争心を失わせると考えられていました。

ギャンブル依存症になると、時間を忘れてのめり込んでしまう傾向があり、

実際に、わたしも麻雀にハマって、そのような状態になったこともありました。

 

賭博禁止の現代の日本にあって、公営以外の賭場があります。

パチンコホールです。

 

前述のように、わたしは、学生時代に、麻雀にハマった経験があり、

大学にも行かず、雀荘に入り浸っていた時期もありましたが、

社会人になると、ぴたりとやめ、現在に至ります。

また、パチンコや公営ギャンブルにも、ほとんど縁がなく、

現在まで、ギャンブルとは関わりない生活をしています。

 

まじめに仕事をしている人にとって、パチンコをやる理由とは何でしょうか。

時間つぶし?

それとも、純粋な趣味として?

少なくとも、副収入のためにパチンコをやる人は皆無だと確信します。

 

だって、儲かりませんから。

(※パチプロのような人もいると聞きますが、

少なくとも、かれらはプロであって、副業としてやっている訳ではありません)

 

一方で、生活保護受給者がパチンコにハマるという話を、よく聞きます。

わたしの偏見かもしれないですが、

日本では、ギャンブルは「貧者の娯楽」なのではないかと思っています。

 

さて、一般的に、生活保護の支給額(月額)は、

単身世帯の場合 ⇒(7~8万円+アパート代)、

母子家庭の場合 ⇒(13万円+アパート代)

家族(2~4人)の場合 ⇒(11~14万円+アパート代)、

程度だといわれています(自治体によって多少違うようです)。

 

「もし、上手くいけば5万円儲かるかもしれない」、

という、パチンコ店の誘惑は、同金額を失うリスクを考えると、

一般的なサラリーマンが合理的に考えれば、

ギャンブルとして、魅力を感じられないと思います。

普通に働いていれば、5万円残すことは、それほど難しくないことですから。

(無論、遊び・アトラクションとしての魅力は別です)

しかし、生活保護者にとっては、

普通に生活をして、5万円を残すことは不可能です。

したがって、「パチンコで勝ったら5万円」は、かなり強い誘惑になります。

 

今後、ますます出玉規制が強化されるでしょう。

いずれ、パチンコ業界の衰勢ははっきりすると思いますが、

完全に消滅することはないと思います。

個人的には、将来、換金を禁止し、本当の意味での景品との交換を認める、

という方向にすすむといいとは思いますが、現実的ではないでしょう。

 

業界としては、生き残りをかけて、

さらに低所得者にターゲットを絞ってくるはずです。

その結果、パチンコは、ますます貧者の娯楽の色合いが濃くなることでしょう。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。