サブリース問題
よしをです。
サブリース契約とは、
賃貸物件の「一括借り上げ」に代表される、空室保証システムです。
昨今、サブリース専門業者のトラブルを、多く目にするようになりました。
今回のブログでは、サブリースの危険について、
フォーカスを当ててお伝えしたいと思います。
サブリース契約の課題は、おもに、以下の4つです。
①契約賃料と更新
②免責期間
③原状回復費用
④倒産リスク
①について
サブリースで有名なのが、「30年間一括借り上げシステム」ですが、
「30年間、同じ賃料を保証する」、
という、夢のような契約ではありません。
契約期間は、2年間が多く、
契約更新ごとに、金額の見直しをすることになっています。
さらに、契約更新については、
サブリース会社が拒否できる仕組みにもなっています。
つまり、契約料金の交渉は、業者が圧倒的に有利だということです。
いざとなったら、業者は契約終了をちらつかせてきます。
これは、オーナー側には厳しい。
②について
免責期間とは、家賃が入ってこない期間を設定する仕組みで、
退去時から30日とか、60日間などの期間が設定されます。
「サブリースの家賃保証って、どうなってるの?」、
という話なんですが、盲点になりがちだといいます。
③について
原状回復費用はオーナー負担というケースが多いといいます。
しかも、指定業者が決まっている場合が多く、
費用が割高になるケースが多いようです。
費用には、ちゃっかり、リース会社のマージンが乗っています。
④について
これは、サブリース会社に限ったことではありませんが、
金融庁の方針転換(※次回ブログでお伝えします)が、
サブリース会社をターゲットにしているらしいことを勘案すると、
今後、これらの会社の倒産リスクは、高まってくると予想されます。
サブリース会社が保証する家賃は、
相場の70~90%程度だといわれています。
これはスタート時点の家賃で、更新ごとに少なくなる可能性があります。
それでも、オーナーとしては、
管理の煩わしさから解放されるのは、メリットといえばメリットでしょうか。
あとは、確定申告が楽なことか…。
実は、最近のサブリース会社とのトラブル報道に関して、
わたしは、オーナー側には同情しません。
どんな投資でも、最終的には自己責任だと考えているからです。
冷たい言い方ですが、
問題のある業者を選んだのも自己責任です。
これまで、不動産投資は、
「自分がどこまで直接関われるかが、ポイントになる」、
というお話をしました。
サブリースは、「直接の関りがゼロ」という、究極のスタイルですから、
ある日、隠れているリスクが表面化すると、
突然、自己責任が問われ、対応できません。
これが、最大のデメリットだと考えています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。