ケガ自慢
よしをです。
学校はすっかり夏休みになり、街中に子どもの姿を多く見るようになりました。
宿題は、すすんでるかな?
こうして子どもたちの姿をみると、自分が小学生だった頃を思い出します。
夏休みになると、真っ黒に日焼けした姿で野山を駆け回っていましたが、
今年の殺人的な暑さを考えると、外遊びも命がけですね。
さて、今回のテーマは、ケガ自慢です。
子ども時代、わたしもよく、友だちとケガを見せあったものです。
わたしの自慢のケガは、左腕の大きな切り傷の跡。
小学3年だったと記憶しますが、
学校の理科室に、割れたガラスが段ボールに乱雑に入れてあり、
段ボールから尖ったガラス片が飛びだしていたようなのです。
昼休みに、わたしは、段ボールとすれ違った瞬間に、
左腕に、長さ7~8センチの切り傷を負ってしまいました。
相当量の出血があり、周りの同級生も、パニック状態になりました。
すぐに保健室で手当てを受けましたが、
なかなか出血が止まらず、怖かった記憶があります。
おそらく、現在なら、学校相手の裁判沙汰になったことでしょう。
40年以上経ったいまでも、
左腕には、くっきりと、ミミズ腫れのような傷跡が残っています。
その日の昼休みも、
わいわい言いながら、クラスメートがケガを見せ合っていましたが、
同級生のひとりだけは、その輪に加わりませんでした。
同級生のケガは、くすり指の一部欠損でした。
まだ、2~3歳の頃、
祖父の農機具に巻き込まれて、指の一部を失ったそうで、
好奇の目で見られることを恐れて、
普段から、いつも健常な方の手で、欠損した指を隠していました。
ふいに、同級生のひとりが、かれを羽交い絞めにして、
もうひとりが、無理やり、掌を広げさせました。
かれは、泣き叫び、そこら中の物を皆に投げつけました。
その先はどうなったのか…、
クラス全員が、先生に叱られたような記憶がありますが、
古いことなので、あまり覚えていません。
小学校を卒業してから、かれと会う機会はありませんでした。
不幸な事故によって、
子どもの頃からコンプレックスを背負ってしまった同級生は、
その後の毎日の生活が、どれほど苦痛だったことでしょう。
大勢の健康そうな子どもたちを目にして、
なぜか、古く、苦い思い出が蘇ってきました。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。