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意外な外来種

よしをです。

 

鯉は、日本になじみ深い魚ですが、

普段よく見かける鯉は、

実は外来種(または固有種との雑種)だといいます。

今や、純粋の固有種は絶滅寸前の状態で、

四万十川や琵琶湖などに、限定して見られるだけのようです。

 

このことが判明したのは、割合最近になってからのことです。

2000年頃から、コイヘルペスによる、鯉の大量死が問題になりましたが、

この際の遺伝子調査により、

鯉には在来種と、外来種がいることがわかったのです。

 

それでは、いつ外来種が日本にはいってきたかですが、

明治以降には、すでにヨーロッパ、中国、台湾などから輸入され、

放流されたものが野生化し、繁殖したといわれています。

その結果、国内の川や湖沼で、わたしたちが目にする鯉のほとんどは、

外来魚(あるいは固有種との交雑種)になってしまいました。

 

遺伝子調査よりも前に、鯉に複数の種類があることは、

湖沼の漁師の間では、知られていたそうです。

それは、体色と体型の違いです。

固有種の特徴は、金色っぽい色で、ずんぐりと太った体をしており、

外来種は、黒っぽい色をしていて、ほっそりした体型です。

 

すべて人間のせいなのですが、

鯉に限らず、自然界にも、グローバル化がすすんでいます。

ブラックバスが社会問題になっているのは、ご存知の通りです。

両生類や爬虫類では、カミツキガメミシシッピアカミミガメウシガエル

哺乳類では、ヌートリアハクビシン、最近では、アライグマなどは、

すでに国内に定着しています。

 

なぜ、長々とこんな話をしているのかといえば、

先日、取引先数人と、鯉料理をご一緒する機会があったからです。

 

「最近では、いろんな川魚を刺身で供するのが普通になってきたけど、

寄生虫の危険を考えると、本来は邪道(※)。

昔から、生食していい川魚は鯉だけといわれてきて…」、という、

わたしの話をうけて、

「今はもう、在来種の鯉は、ほとんど絶滅しているんですよね」、と

以前このブログに登場したことのある、取引先の若手(Aくん)。

 

思わず、「洗い」に目を落とす、取引先の上司。

刺身を見ても、おそらく種類はわからないと思いますよ(笑)。

 

鯉は春~夏が旬、という話もありますが、年中通して食べられます。

ゲテモノ扱いされることもあるので、少し可哀想ですが、

夏バテ対策に、効果ありと聞きます。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

(※)現在は、寄生虫がつかない養殖方法があるそうです。