さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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後継者問題

よしをです。

 

取引先の会社を早期退職し、家業を継いだ同世代の友人から、

8年ぶりに、会う機会がありました。

 

退職したのは40代前半のこと。

周りからは、社畜生活からの卒業を羨ましがる声が多かったといいます。

しかし、本人にとっては、

経営者として、人を使うことが、想像以上のストレスとなり、

数年前には、大病を患ったこともあったといいます。

 

会社の業績は順調に推移しているのですが、

かれは、後継者問題に悩んでいました。

かれには、子どもがいないのです。

会社の取締役には、何人か親戚が名を連ねているが、

正直なところ、経営を任せるには荷が重い、と考えています。

 

親戚経営の中小企業では、

同じように、後継者問題で悩んでいる社長が多いといいます。

以前、中小企業がサイトで売り出されているという話題を取り上げましたが、

かれの場合、赤の他人に会社を売ることには、抵抗があるといいます。

 

結局、かれは会社をたたむことを選択し、実際に準備をすすめています。

事業そのものは、協力会社などに引き取ってもらい、

会社の資産は分割して、

従業員には、すでに退職金を渡す旨の社員説明会もおこないました。

親戚以外の社員は、ほとんど60歳前後ということで、

退職することに、あまり抵抗がなかったそうです。

 

社長としては、

「会社の消滅に対する抵抗がなかったこと、それもまた、寂しい」、

と感じたのも、ある意味当然の気持ちでしょうが、

円満に会社を終了させることができて、安心しているようでもありました。

 

かれは、自分の会社の廃止について、

「中小企業の自然死」、という言葉を使いました。

 

これもまた、少子高齢化の影響の側面です。

今後、日本の産業構造全体が、自然死しないためには、

移民など、短絡的な対策には頼らず、

少子化対策を強くすすめていく必要があります。

 

「生産性」などという言葉は使いたくないが、

若い人よ、もっと結婚に積極的になってほしい。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。