どうなるタワーマンション
よしをです。
週刊誌に、タワーマンションの老朽化や、修繕対策についての
興味深い記事がありました。
①建設規制緩和をうけ、2000年代前半、タワーマンションが林立した
②マンションの大規模補修時期は12年周期が目安
③新築ブームにのった大型物件が、それぞれ大規模補修時期に入る
③マンションは、30年以降の補修計画が、ほとんど立てられていない
④タワーマンションの大規模修繕は、技術的な難易度が高い
⑤EV、空調、セキュリティなど当時の最新技術は15年もすれば陳腐化する
⑥将来的な建て替えに関しては、誰も考えていない
マンションの改修や、将来的な建て替えは、
それぞれの管理組合が計画をたて、実施します。
しかし、その実態は、
問題山積にも関わらず、先送りしているケースが多いといいます。
マンションの改修・建て替えには、入居者の合意が必要なのですが、
何百戸もの居住者のなかには、
補修の費用や時期について、
協力的な入居者だけではなく、
費用負担に消極的な入居者や、投資家(外国人も)も含まれます。
これらの雑多な入居者の合意をとりつけるのは、大変な作業になりそうです。
管理組合の中核となるメンバーのなかに、
修繕工事の業者選定、それにともなう費用や方法、時期の決定など、
さまざまなテーマについて、
住民の合意をとりながら、
すすめていくエネルギーやスキルがあればいいのですが…。
修繕工事ですら、こんなに大変なのに、
ましてや、莫大な費用や時間がかかる建て替えとなれば、
どうすればいいのでしょうか?
おそらく、2060~2070年頃が、
タワーマンションの建て替えのピークになりそうですが、
遠い将来の問題、とタカをくくっていると、
後々、取り返しのつかない大変なことになりそうです。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。