いじめについて
よしをです。
子どもをもつ親として、子ども同士の「いじめ問題」は、大変気になります。
自分自身の経験として、いじめられたことはないのですが、
報道などで、さまざまな実例を目にし、耳にし、
この問題は、昔よりも陰湿化しているように感じています。
まず、「いじめられやすい」タイプというのがあります。
①容姿や身体的な特徴
②自己主張が弱いこと(「やめて」といえない)
③自信がない(いじめに対して、「自分が悪いのかも」と考えてしまう)
④人一倍、優しい性格(長所を逆手にとられて、ターゲットにされてしまう)
また、いじめにあいやすい子の親にも、共通点があるといいます。
①心配性
②子どもの思うことを、先回りしてやってしまう
③「こうしなさい」、「ダメ!」など、子どもに強制する
いわゆる過干渉の状態です。
親として、「よかれ」と思ってやっていることが、裏目に出てしまうので、
こうしてみると、なかなか頭が痛いです。
結局、子どものいじめ問題に対して、どう対応したらいいのかといえば、
「自我をしっかり構築できるようにする」、「自信をもたせる」ことが、
もっとも重要だと思います。
子どもは、いじめにあっていても、本当のことは言いません。
その小さな嘘を見破ることは、難しいことです。
いじめにあっているかどうかのサインは、
①感情的な起伏がひどく、すぐに泣いたり怒ったりする
②寝つきが悪い、もしくは、朝、起きられない
③小さな傷があったり、持ち物が汚れていたり、なくなっている
④食欲がない
⑤笑顔が減った
⑥髪の毛を自分で抜いたり、爪を噛む
⑦急に学校(幼稚園)の話をしなくなった
などが考えられます。
子どもというのは非常に残酷なものです。
一人ひとりは、無邪気で可愛らしいですが、
かれらは、大人以上に、
欲望や、感情や、その残忍な動物性を、露わにします。
ウィリアム・ゴールディングという作家に、
「蠅の王」という作品があります。
無人島に残された子どもたちが、孤立した子どもだけの世界で、
当初は独自の法律やルールによって仲良く暮らしていたが、
やがて、ルールを無視するグループが力を得て、
暴力による支配を企てる、という内容の小説で、
その残虐性の描写に、身震いした記憶があります。
子どもたちが生きる、小学校や幼稚園という社会には、
大人の社会と同様に、理不尽なことや、不合理があることを、
親は冷静に自覚し、できるならば、社会で生きていく術を、
うまく子どもに伝えられるように、心がけたいと思います。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。