日本の生食文化
よしをです。
今年の夏は、とんでもない猛暑でしたが、
気のせいか、
食中毒のニュースを耳にすることが少なかったように感じます。
日本の食文化の基本は、生食だと思われていますが、
それは、ごく最近の話です。
刺身などは、ようやく、江戸時代の後期に出始めたもので、
その昔の寿司のネタは、なれ寿司のような物(発酵食品)でした。
冷凍技術や、流通の高度化などによって、
生食は自然なものとなりましたが、
これも、日本国内だけで通用することで、
外国などに行くと、大変な目に遭うことがあります。
たとえば、卵かけごはんですが、
外国で、このような食べ方をする国はありません。
海外では、鶏卵は、焼くか茹でるか、
とにかく火を通して食べるのが常識です。
本来、生卵は、ボツリヌス菌など、細菌まみれなのです。
除菌することは、技術的には大変難しいらしく、
外国人が、卵かけごはんをみたら、目を回すことでしょう。
想像するに、豚肉を生食するのと同じような感覚だと思います。
日本の鶏卵業者は、大変な努力をしているということなのです。
海外で、生水を飲むことは、ほとんどないでしょう。
旅行に行く際には、誰もが気をつけます。
そこで、水のかわりに、
ミネラルウォーターや、100%果汁ジュースなどを飲むわけですが、
注意していても、やっぱり、食中毒になってしまうことがあります。
理由は2つあります。
①コップが汚れた水で洗ってある
②氷が汚れた水で作られている
わたしも以前、香港で、食中毒にやられました。
飲み物に氷は入っていなかったので、おそらく①のパターンだと思いますが、
2日間、吐きまくり、
あやうく、予定の飛行機で、帰国できなくなるところでした。
蛇口をひねって、飲料水が出てくる日本は、すばらしい国です。
中国人などは、それをよく知っているので、
水資源を狙って、どんでもない山奥の不動産を、争って購入しています。
食品の生食を通じて、
あらためて、いろんな人たちの努力や、
この国の、豊かな気候風土に感謝したいと思う、今日この頃です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。