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絶滅危惧種 ウナギ

よしをです。

 

二ホンウナギ(以下 ウナギ)は、2014年に絶滅危惧種に指定されました。

絶滅危惧種といえば、

哺乳類では、ゴリラやオランウータン、ジュゴンやカバ、トラなど、

国内の魚類であれば、イトヨやゼニタナゴ、ハリヨ、ホンモロコなどが、

指定を受けています。

 

どれもが希少生物ですが、ウナギの扱いはどうなっているでしょうか。

スーパーマーケットで普通に売られ、定食屋や外食チェーン

弁当屋のメニューに入っているのも当たり前という状態で、

その異常さが目につきます。

 

最近の調査で、ウナギの産卵場所が突き止められました。

それは日本からはるか南海、マリアナ諸島でした。

マリアナ諸島で孵化した稚魚は、海流に乗って、

はるばる日本の沿岸にたどり着きます。

その後は、河口に留まるもの、上流まで登るもの、川を行き来するもの、

いくつかのパターンがあるといいます。

 

ウナギを完全養殖する技術は、まだ確立していません。

正確に言うと、時々、成功事例を耳にしますが、

養殖ビジネスとしては、成立しない、という意味です。

現在は、日本の沖や、台湾・中国で、稚魚を採取して、養殖しています。

ところが、日本近海では、いよいよ稚魚の資源が枯渇し、

稚魚を求めて、フィリピン、インドネシア、オーストラリアまで、漁場を広げ、

現在の供給量を維持するのに、必死な状態です。

 

また、アメリカ、スペイン、フランス、デンマークなどの西欧諸国からも

輸入されているようですが、

おそらく、これは二ホンウナギではなく、

ヨーロッパウナギではないでしょうか。

 

日本人は、世界のウナギの70%を消費しているそうですが、

やがて、世界中のウナギを食い尽くすことになりかねません。

それでは、どうしたら、絶滅を防ぐことができるか。

方法は2つあります。

 

①完全養殖技術の確立

②消費量の抑制

 

①について

稚魚ではなく、卵からの完全養殖が可能になれば、

養殖魚だけの循環が可能になり、

自然のウナギの個体数を維持することが可能でしょう。

ただし、条件があります。

ビジネスとして養殖業が成立するかどうかということです。

つまり、

(完全養殖の費用)<(稚魚を採取し、成魚に育てる費用)

でなければなりません。

これは、まだまだ時間がかかりそうです。

 

②について

ウナギの減少理由は、明白で、単純に「獲りすぎ」なわけです。

乱獲を防ぐといっても、国内の業者だけでなく、

外国の漁船にまで、漁猟量に制限をかけることは困難です。

ワシントン条例を適用するなら、

ウナギを捕まえること自体、完全に禁止できますが、

誰もそれは、望んでいないでしょう。

 

スーパーマーケットでも、定食屋チェーンでも、ウナギが売られています。

今後は、免許制や、特別税をかけるなどして、

ウナギの販売に制限をかけて、消費を抑制する必要があると思います。

鰻屋(専門店)については、免許制にしたうえで、

免税対象業者とし、守ってあげればいいと思います。

 

「そもそも、ウナギって、家で食べますか?」

「あえて、定食屋で食べたいメニューですか?」

 

わが家では、ウナギは鰻屋で食すことが決まっていて、

食卓に上がったことはありません。

また、大変申し訳ない言い方ですが、

せっかくの希少食材は、本来の美味な食べ方(場所も)をすべきであり、

お手軽に食すものではないと思うのです。

日本人が、世界の消費量の70%を食すわけですから、

われわれの工夫で、ウナギの資源を守らなければなりません。

 

ウナギ以外には、マグロも同様の状況にあります。

ただし、マグロについては、完全養殖の技術が確立しつつあるので、

ウナギよりは、状況が好転する可能性は高いと思います。

 

最後に、ひと言。

「トロなんて、回転すし店がなかった頃は、あまり食べなかったよね」

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。