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ベトナム人の日本留学ブーム

 

よしをです。

 

外国人の日本留学が盛んです。

このところ、国籍別で目立つのがベトナム人です。

中国人、韓国人に次ぐ人数で、

今年は半年間で、

すでに、2012年との比較で、5倍以上に増え続けています。

 

外国人は、残念なことに、密航で入国するケースもありますが、

多くは実習生、もしくは留学生として、合法的に来日し、

合法的に、もしくは非合法な形で、日本国内で就業しています。

 

実習生の趣旨は、

「外国人技能実習制度」で入国し、日本で技能を身に付けた後、

母国に戻って技能を生かす、ということになっています。

日本では、

単純労働を目的に、外国人が入国することを認めていません。

しかし、実際には、

実習生制度は、日本人の働き手がいない職種に、

外国人を供給するための手段となっています。

 

最近、問題が大きくなっているのは、

留学生の拡大にともなう、不法な就労が目立つことです。

このところ、どんどん数を増やしているベトナム人は、

「実習生」ではなく、「留学」を選択しています。

実習生として来日すれば、配属先も自分で選べず、

最長3年(5年の場合もあり)しか働けないのですが、

留学であれば、アルバイトの仕事は自由に選べ、

実習生よりも、ずっと多く稼げるのです。

 

日本政府は、

2008年から、留学生30万人計画をすすめてきました。

しかし、2011年に福島原発の事故があり、

中国人留学生などが日本を敬遠しはじめたため、

ターゲットを中国以外に広げ、ビザの発給基準を大幅に緩和した結果、

ベトナム人を中心とした、出稼ぎ目的の偽装留学生が、

大量に流入してしまいました。

 

留学するためには、資格や条件が厳しく課せられます。

偽装留学希望者は、ブローカーから、偽の履歴書を買い、

イリーガルな方法で留学審査をパスします。

しかし、審査をパスしても、日本語のスキルは必要なので、

かれらは、それこそ必死で日本語を勉強して、日本にやってくるのです。

 

日本語学校の学費や、留学斡旋ブローカーへの手数料など、

偽装留学をするための費用は、

150万円前後が相場だといわれています。

とても、庶民が用意できる金額ではないので、

かれらは、借金をして日本にやってきます。

日本に入国しても、

とりあえずは学校に登録する必要があるので(留学生なので)、

借金は、さらに膨らみますが、

日本に行きさえすれば、短期間で返済できると考えています。

 

「日本に行けば、月に20~30万円は簡単に稼げる」

 

偽装留学生は、口々にそういうそうです。

これは、ベトナムの平均賃金(年間)に匹敵します。

 

なるほど、

最近、コンビニでベトナム人(らしき店員)を、よくみかけるわけです。

ベトナム人は、大変まじめだといわれていて、

介護や医療の世界でも、働き手として注目されているのですが、

それは、おもに実習生の話です。

偽装留学生については、

背負っている借金のことを考えると、

一歩間違えば、犯罪者の側に転ぶ、という想像も難くありません。

 

現在、政府は、外国人労働者について、

技能分野を特定して、熟練の技能をもつと認定された資格者には、

家族を含めて、事実上の永住資格も認める、

という在留資格制度を、今年中に成立させたいとしていますが、

まずは、今ある監視の目を強化するための対策を講じないと、

欧州諸国のように、

外国人問題が、収拾のつかない状態になると危惧しています。

安易な移民政策には、わたしは反対です。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。