さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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骨董は祟るか

 

よしをです。

 

骨董品の呪いとか、祟りなどの話は、昔から結構あります。

たとえば、呪いのダイヤモンドとか。

そもそも、骨董というのは、副葬品や、武器など、禍々しいモノが多く、

わたしの蒐集する李朝陶磁などは、

以前紹介した、「暮誌」を代表に、

いくつか、墓から盗掘したものが、含まれていると思われます。

遺骨が詰まっていれば、骨を捨てて、キレイにしてから、

売られたものだったりするのでしょう。

 

強盗に奪われた古い指輪とか、仏像、神像の類も、

どんな呪いがかけられているのか、想像もつきません。

わたしは苦手ですが、

古い人形などは、故人が分身のように遺愛していたなど、

履歴を知ったら、ちょっと後ずさりするようなモノだったりします。

 

そんなわたしなども、

来歴のわからないような器に、

酒を入れて飲んだりしているのですから、

コレクターの異常行動は、普通の方には想像がつきかねるでしょう。

 

わたしのコレクションに、ゾロアスター教の小さな神像があります。

大きさは5センチほどで、時代は、紀元前の作品です。

 

ゾロアスター教は、紀元前6世紀ごろに、ペルシアで興った宗教で、

もっとも古い宗教のひとつであるといわれています。

その教えは、終末に、救世主による最後の審判が下されると説く、

善悪二元論で知られています。

要するに、「北斗の拳」の世界です。

やがて、イスラム教の勃興で、中央アジアからインドなどに逃れ、

遠く中国の唐にも伝播して、流行しました(邪教扱いされましたが)。

今でもインド国内などに、10万人ほどの信徒がいるそうです。

 

ゾロアスター教には、長い迫害の歴史がありますが、

わたしのコレクションにも、そんな苦悩の歴史が…。

確かに、呪いがこめられている可能性は否定できません。

 

モノ自体の呪いはともかく、

もっとあきらかなのは、骨董品は、コレクター自身の精神面に影響を与え、

受けとり方によっては、心を狂わせることがあるということです。

普段、引っ込み思案だった人が、

骨董を目の前にすると、突然ハイになってはしゃいだり、

PCの「お気に入り」や、「履歴」のページが、

すべて、骨董店のブログになってしまうこともあります。

 

さらに、骨董蒐集の病が嵩じると、

「骨」とか、「古」という文字にまで、反応するようになります。

ある日、コレクターが、無意識に、ある建物に引き寄せられました。

ビルの前で正気に戻り、ふと頭を上げると、

「古田接骨院」とあったそうです。

 

わたしの場合、「コーヒーが薫る」というポスターに反応してしまったことも…。

老眼の弊害も加わって、

「薫」と「董」の区別がつかなくなるというわけで(汗)。

 

「おお、怖…」

完全に骨董の祟りですわ、これ。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。