ひらがな地名
よしをです。
ひらがなの市町村名は、本来は、漢字の表記があったにも関わらず、
難読であるからとか、イメージアップをねらうなどの理由で、
あえて、ひらがな表記にしたものです。
昭和・平成の、市町村合併によって、誕生する事例が増えました。
たとえば、
・愛知県あま市(海部市)
などが、その例です。
ちなみに、カッコ書きで、漢字名で表記してみました。
こちらの方が、はるかにいいと思いますが…。
わたしの個人的な見解では、
地名のひらがな表記は、文化の破壊行為だと考えています。
おそらく、ひらがな名表記は、当時の流行だったと思うのですが、
正直なところ、「つくばみらい市」には、知性を微塵も感じられません。
漢字は、表意文字であり、地名に使われる文字には意味があります。
「陸奥」は、古くから、(みちのおく)、もしくは(みちのく)と読まれ、
東北地方全体の呼び名にもなっています。
漢字の意味は、「遠く離れた場所」ですが、
ひらがな表記にしてしまうと、
語源や、文字に込められた思いが、まるで伝わりません。
お隣の国(韓国)では、
漢字を廃止して、ハングル表記に統一しています。
日本でいえば、すべての表記が、
ひらがなもしくは、カタカナになったのと同じことです。
かれらが、日々の生活で、何が困るかといえば、
同音異義語が理解できなくなる、ということです。
もし、日本で漢字を廃止すると、同じような現象がおこります。
「にちぎんがはっぴょうした、ぜんこくきぎょうたんきけいざいかんそくちょうさによると、きぎょうのけいきょうかんは、さんきれんぞくであっかしましたが、にっけいへいきんかぶかはぞくしんし、たかねをこうしんするという、たいしょうてきなうごきをみせました」
経済記事の一部ですが、読んでみると、頭がクラクラします。
(ちなみに、カタカナにすると、さらに読みづらくなります)
日本の自治体の、ひらがな表記についても、
これと同じような、違和感(知性の衰え)を覚えるのです。
今日、さいたま市の友人に手紙を書いていて、
そんなことを考えていました。
あと、ひらがなではないですが、
文化とか教養という視点でみると、実にひどい命名です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。