さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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シロアリ

 

よしをです。

 

9月の台風で、わが家も小さなダメージを受けました。

業者に依頼して、雨どいの修理をしてもらったのですが、

いろいろと、面白い話を聞くことができました。

 

その業者は、別事業でシロアリ駆除をおこなっているのですが、

最近では、輸入家具などに紛れて日本に入ってくる、

外国のシロアリ被害が増えているといいます。

 

業者曰く、舶来シロアリは、対策が難しいのだそうです。

 

シロアリは、地球上で、最も数の多い昆虫だといわれています。

アフリカやオーストラリアなのにある、強大な蟻塚も、

普通の黒い蟻ではなく、シロアリです。

シロアリは、木材に含まれるセルロースを食する生物で、

自然界では、倒木などを土に還すため、森の掃除屋といわれ、

生態系の重要な役割を果たしています。

 

シロアリは黒蟻と姿が似ていますが、実は、全く違う種類の昆虫です。

黒蟻は、蜂の仲間(ハチ目)、シロアリはゴキブリの仲間(ゴキブリ目)に

分類されています。

また、黒蟻は、シロアリを捕食する天敵なのだそうです。

地球上には、約2500種類のシロアリが確認されていて、

わが国には、22種類の生息が確認されています。

そのうち、家屋や家具などの木製品に被害を与えるのは、

以下の4種類です。

 

(土壌性シロアリ)

・ヤマトシロアリ(北海道北部を除く全国)

・イエシロアリ(関東以西)

 

(乾材性シロアリ)

アメリカカンザイシロアリ(全国)

・ダイコクイエシロアリ奄美大島小笠原諸島

 

ヤマトシロアリと、イエシロアリ、ダイコクイエシロアリの3種類は、

日本固有の昆虫です。

イエシロアリは、

世界でもっとも、食害被害の大きいシロアリだといわれています。

弱点は、寒さに弱いこと。

したがって、日本では、

関東以北には、生息範囲が広がっていないとされていますが、

昨今の温暖化で、それも変わっていくのではないでしょうか。

 

アメリカカンザイシロアリは、外来種です。

業者によれば、

この、アメリカカンザイシロアリ(以下、カンザイ)が厄介者だといいます。

乾材性のカンザイは、

「乾材」という名前が示す通り、乾燥した木材を好みます。

おもに屋根裏の木材や、家具などを食害しますが、

蟻道(トンネルを掘った跡)をつくらないために、発見が難しいうえ、

食害被害の進行も、固有種よりも遅いため、

気が付いたときには、被害が想像以上に拡大していた、

という報告が多くされているのです。

 

カンザイが、国内に入ってきたのは、

輸入家具が最初のキッカケだと思われますが、

瞬く間に、生息地が日本国中に広がってしまいました。

前述のように、被害を発見することが難しく、

駆除方法も確立していないため、非常にやっかいなシロアリです。

 

業者によれば、シロアリ対策は、

駆除するより、予防することが重要だといいます。

普段、心がけたい点としては、

 

①迷信を信じないこと(ヒノキには、シロアリの忌避効果はないこと)

②寒さに弱いので、床下を温めないこと

③床下、庭に木材を置かないこと(段ボールも厳禁)

 

事前に、薬剤で防蟻処理をしておけば、

やっかいなカンザイも含め、対策ができるといいます。

 

「(カンザイについて) ある種、インバウンド効果ですわ」、と業者。

 

あまり歓迎したくないお客様ですが(汗)。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。