さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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モンゴル

よしをです。

 

相撲は、土俵のうえで力士が取り組みをして戦う武芸であると同時に、

天下泰平、五穀豊穣、子孫繁栄を祈念する、

神道に基づいた神事でもあります。

いろいろと物議を醸した、

女性が地方場所の土俵にあがることの是非についても、

ジェンダーや時代の流れなどの主張は、非常に滑稽なものに映ります。

 

相撲は、神事、つまり宗教儀式なのですから、理屈などないのです。

相撲協会も、この点をもっと強く主張すれば、

世論を味方にできたのではないか、と思ってしまいます。

宗教儀式には、女子禁制の儀式など、いくらもあります。

それでは、神社の巫女は、男でもいいのか、という話です。

(実態はともかく)巫女さんに、処女性が問われることについても、

これを差別だという意見は、聞いたことがありません。

 

前置きが長くなりましたが、今回は外国人力士に関するテーマです。

横綱日馬富士に暴行をうけた、元貴乃花部屋の力士・貴ノ岩が、

自らが付け人に暴力をふるったというスキャンダルが発覚し、

注目が集まっています。

 

「やっぱり、モンゴル人はレベルが低い」、

という乱暴な結論でいいのか、という気もしますが、確定的にいえるのは、

これらのスキャンダルが、

相撲に求められる、あるべき品性や、神事性からは、ほど遠いということで、

その根本には、相撲の成り立ちや存在意義に関する無知があると、

いわざるを得ません。

 

日本相撲協会に所属する力士の人数は、全体で650人程度、

そのなかで、外国人力士は40人まで、と決められています。

外国人力士の7割近くを占めるモンゴル人は、

モンゴル相撲の経験者がほとんどで、

その身体能力を生かして、大金を稼ぐために、日本にやってきます。

 

大相撲で大成すれば、大金を手にすることができます。

モンゴルの平均年収は400ドル(5万円弱)ですが、

横綱になれば、年収3600万円、十両でも1200万円という、

とてつもない大金を、得ることができるのです。

 

そんな賞金稼ぎのような外国人が、本来の相撲の哲学からはほど遠い、

ただ単純に、強いだけの力士に仕上がってしまうのも、

仕方がないことだと思うのです。

 

見た目が、日本人とほとんど変わらないので、忘れがちになりますが、

かれらを非難する前に、考えなければならないことは、

日本に順応するために、かれらが大変な苦労をしているということです。

 

まず、日本語を学習することからスタートしなければなりませんし、

社会生活を営むうえでの常識や、ルールの学習も必要です。

そのうえ、相撲の技や所作にはじまり、

相撲界が理想としている、心技体の精神を学ばねばならないのです。

 

しかも、

かれらを教育するのが、相撲の外の世界を知らない、元力士なわけですから、

おのずと、その育成や教育活動にも限界があるというものです。

外国人力士に対しては、大目に見ろ、とはいいませんが、

かれらが、ひとりの外国人にすぎないということも、考えてあげる必要があります。

 

大相撲に所属する外国人力士は、40人程度にすぎないのですから、

個人的には、今後は新人を入れないなどして、段階的に外国人を減らし、

やがては、日本人だけの大相撲になってほしいと思っています。

 

前段でも説明しましたが、相撲は神道に基づく神事なのですから、

力士は、圧倒的に強い必要はないのです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。