加熱式たばこの危険性
よしをです。
紙巻タバコにかわって、アイコスやグロー、プルームテックといった、
加熱式タバコが、急速に普及しています。
加熱式タバコは、
誤った情報も流布されているようなので、
この機会にお伝えしておきたいと思います。
加熱式タバコは、タバコの葉に直接、火をつけるのではなく、
タバコの葉に熱を加えて、ニコチンなどを含んだ蒸気を発生させ、
それを吸引するものです。
従来のタバコとは異なり、タール成分を吸引しないため、
前述のように、
発がん性や、健康被害に関する、
誤った認識が生まれたのだと思われます。
加熱式タバコを使用した場合の、ニコチン摂取量は、
従来の紙巻タバコと比較すると、ほぼ同じだといわれています。
また、発がん性物質である ニトロソアミンや、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなど、多くの種類の有害物質は、
含有率が少ないものもありますが、
紙巻タバコと同じように、検出されています。
タバコ会社は、
加熱式タバコの有害物質は従来のタバコの10分の1だと、
盛んに宣伝しています。
しかし、それはニトロソアミンなど、一部の発がん性物質に限られ、
モノによっては、あまり減っていない有害物質もあるのです。
多くの喫煙者は、1日あたり20本程度のタバコを吸っていると思います。
喫煙本数が、その10分の1に減らしても、
病気になるリスクは、50%程度しか減りません。
つまり、よっぽどのヘビースモーカーは別としても、
喫煙本数の多さより、喫煙期間が長いことのほうが、
よりハイリスクなのです。
加熱式タバコに当てはめれば、
継続的に使用すれば、発がん性物質の摂取期間が長くなり、
健康被害の可能性は、
紙巻タバコと比較しても、それほど変わらないということになります。
継続使用のリスクは、
タバコ会社の公告によって、情報がミスリードされています。
タバコ会社は、
紙巻タバコに比べて、有害物質が90%低減されると謳い、
もちろんそれは事実ではあるのですが、
それによって、
病気になるリスクも90%減る、という誤解を浸透させているのです。
広告は、100%善意ではない可能性があります。
繰り返しになりますが、
有害物質が90%低減するというのは事実だと思いますが、
タバコ会社は、健康リスクの低減までは、約束してくれません。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。