さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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ミネラルウォーターを買う訳

 

よしをです。

 

おそらく、1980年代までは、水道水を飲むことが一般的で、

ミネラルウォーターを飲む習慣はなかったと思いますが、

その後、ミネラルウォーターを買って飲むことが、

当たり前の行動になってしまいました。

わたし自身も、そのひとりです。

 

水を買って飲む人は、少なくとも、水道水よりもオイシイと思っているでしょう。

しかし、水道の蛇口からタダ同然で出てくる水と、

ミネラルウォーターの味が、変わらないとしたら、どうでしょうか。

東京都水道局では、

毎年、「東京水飲み比べキャンペーン」をおこなっています。

数万人を対象に、目隠しテストをおこない、結果を発表しています。

昨年度は、約3万人が参加しました。

 

その結果は、

水道水のほうがオイシイ⇒(40%)

ミネラルウォーターのほうがオイシイ⇒(40%)

味に差はない⇒(20%)

という結果で、毎年、ほぼ同じ数値が出るのだそうです。

 

500CCのミネラルウォーターは100円以上、水道水は0.1円ぐらいでしょう。

普通であれば、

1000倍以上の差があるものを選択することは、考えづらいと思います。

しかし、わざわざミネラルウォーターを選択する理由は、何でしょうか?

 

「水道水は、カルキ臭い」

「水道水には、発がん性物質   トリハロメタンが含まれている」

「ミネラルウォーターには、ミネラル成分が含まれている」

 

これらは、正確な情報ではありません。

カルキ臭については、

東京都の実験が示すように、ほとんど改善されています。

一時期、問題になった、トリハロメタンについては、

現在は濾過技術の進歩によって、問題は解決されました。

ミネラルなど、含有成分についても、ほとんど差がないといわれています。

 

さあ、ここまで確認したところで、

ミネラルウォーターを買うことはやめて、水道水で代用するでしょうか?

それでも、相変わらず、

ミネラルウォーターを買うことをやめないのでは?

 

合理的ではないですね。

たしかに、以前は、水道水はオイシクありませんでした。

カルキ臭はするし、大阪などでは、夏場にシャワーを浴びていると、

かすかに、ドブ臭さを感じることもありました。

先述のように、トリハロメタンの問題もあって、

消費者は、「安全でオイシイ」、ミネラルウォーターに飛びつき、

急速に普及していきました。

 

その後、全国の行政も努力をし、品質向上に努めてきました。

その結果、現在では、目隠しテストでも差がわからないような評価を、

受けることになったのです。

しかし、一旦しみついたイメージを変えることは、容易ではありません。

水道水を、一度も飲んだことがないという若い人も出てきました。

 

飲料メーカーの人に話を聞くと、

一番利益率が高いのはミネラルウォーターだといいます。

内容物(水)よりも、容器のほうが高いのだそうです。

そりゃあ、当然そうなりますよね。

 

このように、ほとんど無意味なものに、お金が使われることも、

経済活動の一面だとは思いますが、不思議な思いがします。

日本は、諸外国と違って、水資源の豊かな国です。

せっかく飲める水を、飲む用途に使わないのは、

モッタイナイと思いますが、どうでしょうか?

 

わたしは、毎日会社に、

家内がつくってくれる麦茶入りの水筒を持っていきます。

買えば130円ぐらいしますから。

ちなみに、お茶は水道水でつくっていますが、オイシイです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。