さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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学生スポーツと留学生

よしをです。

 

箱根駅伝で、初めて外国人選手が起用されたのは、1989年のことです。

山梨学院大学が、ケニアからの留学生ランナーを起用し、

花の2区といわれるエース区間で、オツオリ選手は、

7人抜きの驚異的な区間賞をたたき出しました。

他校でも、外国人選手の起用が増えてきたため、

箱根駅伝では、2006年から、外国人選手のエントリーは2名まで、

出場は1人のみ、というルールができました。

 

全国高校駅伝では、

1992年に、仙台育英高校が、初めて外国人留学生を起用しました。

翌年には、外国人留学生(男女2名ずつ出場)の活躍により、

圧倒的な強さで、アベック優勝しています。

この結果を受け、1995年には、外国人留学生は、

男女とも、エントリー2人、出場1名というルールがつくられました。

また、留学生と日本人選手とのタイム差により、

レース序盤から、圧倒的な差が開いてしまうため、

最長距離区間の1区では、留学生の起用が禁止されました。

 

高校バスケは、さらに異様な光景です。

インターハイの試合を見たことがある人もいるかもしれませんが、

強豪チームは、どこも外国人留学生を起用していて、

まるでNBAの試合を見ているような錯覚を覚えます。

高校バスケでも、やはり、エントリーは2名までで、

オンコートは1名(コートには、2人同時には出場できない)という

外国人枠が設定されています。

バスケにおいて、高さは、決定的なアドバンテージですから、

5人編成のチームに、

身長2メートル前後の黒人選手が1名入っていれば、

それだけで、まるで違ったチームが仕上がってしまいます。

ちなみに、福岡第一高校に所属していた、セネガルからの留学生が、

年齢詐称をしていたとして、

2004年の全国大会優勝を、取り消されたこともあります。

(高校3年時は、23歳だったといいます)

 

勝てば何をやってもいい、という安易な考えが、

モラルを低下させた悪例でもありますが、

かつての能代工業のような、普通の公立高校がトップに立つということは、

今の制度が変わらない限り、あり得ないことになります…。

 

大学ラグビーの世界でも、同じことがいえます。

今シーズンの大学選手権で、準々決勝にすすんだ8校のうち、

外国人留学生を起用しているのは、

東海大学大東文化大学天理大学帝京大学流通経済大学の5校、

留学生を起用していないのは、

明治大学早稲田大学慶應義塾大学の、いわゆる伝統校の3校でした。

 

準決勝で、帝京大学の連続優勝が途切れるという波乱がありましたが、

勝った天理大学も、帝京大学と同様、

フィジカルの優れた外国人選手を複数起用して、

勝利に結びつけたものです。

 

外国人留学生の高い運動能力に学ぶことが多いというのも、

事実だとは思います。

かれらの活躍によって、日本人選手のスキルアップが期待できる

という意見もあるでしょう。

しかし、前述の選手の年齢詐称事件のように、

学校の知名度を上げたいばかりに、

倫理の低下を招く可能性があるというのも、一方の事実です。

あくまでも、学生スポーツは、

教育の一環であることを、忘れないようにしてもらいたいものです。

 

ラグビー大学選手権決勝戦では、

判官びいきもありますが、ぜひ、明治大学の奮起に期待したいと思います。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。