年中ノーネクタイの違和感
よしをです。
クールビズの影響なのか、寒くなってからも、
ノーネクタイのサラリーマンを見かけることが、多くなりました。
結局、年中ほとんどカジュアルスタイルという状態です。
服装はTPOを考えて、というのが基本だと思いますが、
ビジネスシーンでネクタイをしていないと、個人差はありますが、
日本人の場合は、だらしなく見えてしまう人が多いように思います。
わたしは、クールビズには否定的です。
中途半端なカジュアルスタイルは、自分に似合わないと思うのと、
ネクタイを締めることで、気持ちも引き締まる気分になるので、
8月の1か月間だけは、ノーネクタイで仕事をしますが、
それ以外の時期は、ネクタイ着用派です。
部下にネクタイ着用の理由を聞かれた際には、
「ファッションだよ」、といっています。
西欧でスーツが普及したのは、19世紀以降のことです。
19世紀半ば頃に、シルクハットにフロックコート、ネクタイ、ステッキ、
というスタイルが確立し、明治時時代の日本にも輸入されました。
20世紀に入ってから、
いわゆるラウンジスーツという、現代のスーツの原型ができました。
ビジネスマンや紳士は、ゆったりとしたスタイルの、上下揃いの服に、
ネクタイをして、帽子を着用し、ステッキをもっていました。
それが、第二次大戦後、1950~60年度には、
スーツは、体にフィットした、シャープなシルエットに変わり、
帽子やステッキを着用するというファッションも、姿を消しました。
ファッションの歴史の流れと同じように、
ネクタイも、やがて消滅してしまう運命なのでしょうか?
それも時代の流れといえば、仕方がないことなのでしょうが、
ファッションや身だしなみの立場からすれば、ただネクタイを外すのではなく、
トータルファッションが変化していくべきだと思うのです。
すなわち、ビジネスの場において、ビジネス着が、
普段着や、オフタイムと同じような服装になっていくというのは、
どうにも、納得がいかないところがあるのです。
わたしは、ジーパンにTシャツの経営者にも、言いようのない違和感を覚えます。
これらのスタイルは、ファッションではなく、
単なる劣化現象(だらしなくなるだけ)にすぎません。
昔、会社の先輩が、
「スーツは俺たちの戦闘服だ!」、といっていたのを思い出します。
昭和生まれのわたしとしては、
正しい方向に、ビジネススタイルが進化してほしいと願っています。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。