霊長類最強
よしをです。
彼女を評して、「霊長類最強」などといわれますが、
霊長類最強は、疑いなくゴリラです。
ゴリラは、正式には、霊長目ヒト科ゴリラ属、
学名を、ゴリラゴリラゴリラといい、
アフリカ中南部の森林地帯に生息しています。
大きく、ニシゴリラ(ローランドゴリラなど)と、
ヒガシゴリラ(マウンテンゴリラなど)の2種に、分類されています。
体長は、オス170~180センチ、メス150~160センチ、
体重は、オス150~180キロ、メス80~100キロの、大型霊長類です。
特筆すべきはその握力で、
オスのゴリラは、500kg以上あるといわれています。
人間の男が50kg弱ですから、とてつもない怪力だといえます。
ちなみに、オランウータンは350~500kg、
チンパンジーは250~300 kgで、人間よりも、格段に強いです。
ゴリラは、環境破壊などによって個体数が激減し、
絶滅危惧種にも指定されていますが、
人間による乱獲も、個体数減少の原因です。
恐ろしいことに、ゴリラは、現地で捕食されているのです。
いわゆるブッシュミートとよばれ、チンパンジーなども食されているそうです。
ブッシュミートとは、野生動物から得る食肉のことで、
アフリカ大陸全域でも、広くおこなわれています。
対象となるのは、哺乳類だけでなく、爬虫類や両生類、鳥類など、
ほぼすべての野生動物におよびます。
アフリカ全体における、ブッシュミートの流通量は、
国際機関の調査によれば、最大で年間500万トンに及ぶとされています。
また、ブッシュミートのうち、
約20%が、霊長類やサルであるといわれています。
ブッシュミートの問題は、生物多様化の破壊行為に留まらず、
人間自身にも、大きな悪影響を与えています。
エボラ出血熱の原因は、サルの捕食によることがわかっています。
野生動物との接触、とりわけ捕食によって、
今後も、未知の細菌や、ウイルスの感染を引き起こす可能性は、否定できません。
ゴリラをはじめ、野生動物の乱獲は、
アフリカにおける貧困や、食糧問題と直結しています。
アフリカでは、人口が爆発的に増えています。
人間の活動範囲が広がることで、
それまで人間の世界との接触がなく、静かに生息していた動植物が、
突然、人間に牙をむいてくるのです。
感染症の流行や、以前、紹介した「魔女の雑草」なども、その一例です。
アフリカには、正しい教育が必要です。
しかし、教育よりも、今日、明日、生きていくために、
かれらは、野生動物を捕食し続けます。
単純な結論をいえば、人間が増えすぎたのです。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。