さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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雑感 芸能と裏社会

よしをです。

 

正月早々、箱根駅伝の中継で、

アナウンサーがしきりに、「関東連合関東連合!」と連呼していて、

ドキリとしましたが、じつは、「関東学生連合」のことでした。

 

関東連合(現在は解散)は、いわゆる半グレ集団といわれる不良グループです。

しかし、一般的に想像する不良というような、可愛らしいものではなく、

要するに、質の悪い、セミプロの極道集団です。

 

関東連合の名を、世に知らしめた出来事といえば、

2010年におきた、市川海老蔵暴行事件です。

西麻布のバーで、

関東連合リーダー・石元太一受刑者と、海老蔵がトラブルとなり、

石元の後輩A氏が、海老蔵に大ケガを負わせた事件です。

 

ちなみに、石元受刑者はその後、2012年には、

六本木クラブ襲撃事件の主犯として、逮捕、起訴され、収監されています。

 

海老蔵暴行事件で逮捕、起訴されたA氏は、

1年4か月の実刑判決を受け、服役することになりましたが、

先輩や仲間のために、体を張ったということで、

かれは、グループ内で、英雄扱いになりました。

出所後のA氏には、功労金として、資金やシマの提供があったようで、

A氏は、都内で飲食店を経営するなど、ビジネスでも力をつけたようです。

 

ふたたび、A氏が表舞台に現れたのは、2014年のことでした。

それは、A氏が、

仙台市に本拠を置く、六代目山口組大同会系傘下団体から、

破門された、というニュースでした。

破門状はインターネットでも拡散され、

海老蔵暴行犯が、ヤクザ組織に在籍していたことが、知れ渡りました。

 

このころ、元関東連合のメンバーらは、

都内で飲み歩くと、警察に目をつけられるという理由から、

札幌や沖縄まで遠征して、派手に遊んでいたようで、

A氏らメンバー数人が、沖縄で地元の半グレとトラブルになりました。

その、乱闘騒ぎの動画も、ユーチューブで配信、拡散され、

相変わらずのA氏の健在ぶり(汗)が、知られることになりました。

 

A氏の破門の理由は、やくざと半グレとの、スタンスの違いにあります。

やくざのシノギは、あくまでもビジネスなのです。

やくざには、やくざなりのビジネスの原則があり、

ビジネスルールから外れる、半グレの行為は、認められないのです。

 

芸能と極道の世界には、親和性があるようで、過去には、

山口組と、大物芸能人との関係が取りざたされた時代もありました。

その人間模様は、昭和の華やかなスターと、暴力団の交流を描いた、

なべおさみの著作(やくざと芸能と 私の愛した日本人)でも、

赤裸々に語られています。

 

時は流れ、非合法集団との交流そのものが罰則化されるなかで、

芸能人も、その危うさを理解しているはずであるにも関わらず、

相変わらず、賭博やドラッグ、女性関係や、さまざまな利益供与など、

ヤクザと接点をもつ芸能人が現れます。

プロ意識の高いやくざというのは、相手の警戒心を融かせるような、

あるいは、うまく相手の弱みをつかまえるといった、

ヤクザ特有の、ビジネススキルがあるのでしょう。

感心していても、しかたないですが…(汗)。

 

さて、歌舞伎の話題に戻りましょう。

市川團十郎家は、歌舞伎の市川一門の宗家です。

初代は舞台上で上演中に刺殺され、六代目は22歳で急逝、

八代目は32歳のときに自殺、九代目は自宅が強盗被害に遭い、

本人は九死に一生を得るも、養父が刺殺されるなど、

この名跡には、さまざまな悲劇が付きまとっています。

 

いまの海老蔵が、十一代目の名跡を襲名することがきまりました。

奥さんを亡くし、年齢も重ね、考え方も変わったと推察しますが、

芸のうえで、非常に評価の高い海老蔵には、

事故のないように、これからも精進してもらいたいものです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。