さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

夢のエネルギー

よしをです。

 

大気中の二酸化炭素を回収して水素と合成し、

液体燃料をつくるという、

夢のような技術開発が、すすめられています。

 

産業革命以降、人類は、

エネルギーを、石油や石炭、化石性ガスから、抽出してきました。

21世紀になって、資源が枯渇するかもしれないという危機感のなか、

人類は、太陽光や、風力、波力などの、

自然エネルギー開発に力を注いできました。

 

ガソリンやメタノールなどの化学燃料は、炭素と水素が結びついたものです。

これらの物質を、自然の環境のなかから、

人工的に作り出すことについては、これまで、難しいとされてきましたが、

実現の可能性が、ようやく、少しづつ、見えてきました。

 

原理はこのようなものです。

水を、800度を超える高熱で電気分解して、

空気中から取り出した二酸化炭素と、

分解と化合を繰り返して、炭化水素物質をつくります。

なお、空気中から、二酸化炭素を抽出する技術が、

画期的なのだそうです。

 

抽出された炭化水素物質を、イーディーゼルといい、

ほとんど、ガソリンやエタノールと、同じ組成をしています。

イーディーゼルは、既存のガソリンやディーゼル燃料と混ぜ合わせても、

あるいは、そのままでも利用することができます。

 

イーディーゼルが、化石燃料とすべて入れ替わった場合は、

大気中の二酸化炭素を回収して、燃料を製造し、

排出されるのも、元々空気中の二酸化炭素ということになりますから、

完全なカーボン・ニュートラルの循環型社会が、

可能になることを示しています。

 

しかし、この技術を実用化するためには、いくつか障壁があります。

まずは、炭化水素を合成するために、

非常に大きなエネルギーが、

具体的には、大量の電気エネルギーが必要だということです。

もうひとつは、採算性です。

大量の電気エネルギーが必要なこともあって、

今のところ、コストが膨大で、実用性には、ほど遠いのが実情です。

 

欧米の研究所では、

太陽光などの自然エネルギーの生産コストと同じように、

炭化水素燃料への参入が増えてくれば、

将来的に、コストダウンを図ることは可能だとしています。

ひとつの産業として、1兆ドル(100兆円)規模に育てば、

次世代のエネルギー産業として確立する可能性が高い、と試算しています。

 

問題は、なんといってもコストです。

自然エネルギーについては、

個人的には、現在、開発構想があるといわれている、

宇宙太陽光発電が、有力だと思っていたのですが、

こちらもコストダウンが課題になっています。

 

人工炭化水素エネルギーは、カーボンコントロールができるという点で、

さらに地球にやさしいイメージが湧いてきます。

未来の子どもたちのために、

なんとか今世紀中の完成を願っています。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。