少額不動産投資
よしをです。
少額で不動産投資ができるサービスに、
J-REITや、不動産投資型クラウドファウンディングがあります。
以前もお伝えしていますが、これらの投資は、どうやっても他人任せであり、
実物不動産と比べて、「実感がない」というのが、個人的な感想ですが、
あらためて、メリット、デメリットを調べてみました。
2つの投資について、それぞれの仕組みを簡単に説明します。
それぞれ、投資会社が出資を募り、集まったお金で不動産を購入して、
配当を出資者に戻す、という仕組みには、大きな違いはありません。
J-REITの場合は、10万円からの出資が可能です。
クラウドファウンディングでは、ひと口1万円からの出資が可能で、
より手軽になっています。
投資対象先について、クラウドファウンディングでは、
最小単位で、ワンルームマンションの購入から、最大で一棟マンションといった、
特定の不動産の取得を目的としています。
一方、J-REITでは、全体で、より大きな出資を募り、
オフィスビル系、ホテル系、住宅系、商業施設系などの、
複数のパッケージプランが用意されています。
クラウドファウンディングは、物件のバリエーションがないため、
リスク分散が難しいという欠点がありますが、
証券会社の商品として売られていることから、
流動性に関しては、J-REITのほうが、高いように感じます。
J-REITの場合、株券として購入する形になりますから、
株のように、いつでも売買することができますが、
クラウドファウンディングの場合は、満期が来るまで、
資金を引き出せないのが、気になるところではあります。
J-REITは、投資先が分散しているため、
収益がでるかどうかは、プロ任せです。
一方で、クラウドファウンディングの場合は、
投資先の物件がわかっていますから、
当該の物件に、入居者が決まり易いかどうかなど、
ある程度の、不動産の実態に関する知見をもつべきだと感じます。
いずれの投資も、借金ゼロでも始められるということで、手軽さはあり、
とくにJ-REITは、大手証券会社がかなり力を入れていることもあって、
伸び盛りの金融商品だと思います。
最近では、ソーシャルレンディングが、注目されています。
これは、お金を借りたい会社と、お金を運用したい投資家を、
マッチングさせるサービスのことで、
不動産投資県クラウドファウンディングと同じく、
最小投資額が、1万円に設定されています。
ソーシャルレンディングの平均利回りは、8%と、高い水準です。
複利計算では、10年以内に元金が10倍になる計算になります。
投資先を不動産系企業に特化したものが、
不動産投資型のソーシャルレンディングです。
高い配当が実現できる理由は、
財務的には健全でも、銀行から融資を受けられない企業に対して、
柔軟な融資審査により、貸し付けをおこなっているからだ、としていますが、
一方的に、宣伝文句に惑わされてはいけません。
投資先は、銀行融資を受けることが難しい不動産関連の会社ですから、
投資後に、デフォルトがおこる可能性も少なくありません。
以上のように、
ソーシャルレンディングは、J-REITに比べて、さらにハイリスクです。
結局、3つを比較すると、J-REITが一番ローリスクだと思います。
クラウドファウンディングやソーシャルレンディングでは、
前者では、物件の検証をおこなって、収益性をチェックし、
後者では、デフォルトの場合の損失を、最小限にとどめるよう、
分散投資するのが肝心かと思います。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。