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水上都市構想

よしをです。

 

 

先日、国連人間居住計画という、国連の外郭組織が、

水上浮遊歳構想について、会合をおこないました。

参加者は、投資家や学者などで構成されており、

住居から商業まで、さまざまな施設が整った、水上都市の可能性について、

話し合われました。

 

水上都市構想というと、何やらSFの世界の話のようで、

現実味がありませんが、

現実的に、世界の沿岸地区の大都市は、すでに飽和状態にあり、

ベネチアや、南太平洋の島国などでは、

海面上昇などによって、水没の危機に瀕している地域もあるのです。

世界の人口増加に、歯止めがきかない現状にあって、

沿岸地域の破綻にストップをかける、水上都市構想は、

人口問題だけでなく、環境問題の解決策として有力なのではないか、

と、個人的にも考えています。

 

国連組織などが目指しているのは、

都市化が限界に達した沿岸地域の沖に、衛星都市を浮かべる構想です。

それは、たとえば巨大なタンカーのようなもので、

それぞれ、住居、オフィス、工場、娯楽施設で構成されたパーツを、

いくつもつなぎ合わせて固定します。

対岸との連絡や移動は、船やドローンを活用します。

太陽光や波力エネルギーといった再生可能エネルギーで運営し、

循環水や、雨水の転用などで、

飲料水や工業用水を賄うといった構想です。

 

考えてみれば、現代でも、香港やマカオバンコクなど、

そのほかにも、アフリカの沿岸部の大都市にも、

多くの海上(船上)生活者がいます。

国連が研究している水上都市は、

これらの人口爆発地帯を想定しているようです。

 

都市機能が壊滅状態にある、発展途上国の大都市の状況や、

水上生活者の衛生面など、発展途上国の大都市の実態を考えた場合、

整備された水上都市の建設は、大変意義深いものになると考えます。

建設に当たっては、対岸の都市部と合わせて環境を整備することで、

より大きい効果が生まれるはずです。

水上都市は、非常に夢のある構想であり、

埋め立てよりも、コストを抑えることが可能だといいます。

人口密集地ですから、

将来的な投資効果も、充分期待できるのではないでしょうか。

 

しかし、残念ながら、日本には馴染まないだろうと思います。

なぜなら、おそらく、水上都市には、不動産としての価値がないからです。

(動産価値はありますが)。

 

 

東京、大阪、名古屋など、日本の沿岸部の大都市は、

これまでも、埋め立てをすることで、都市の規模を拡大してきました。

日本の場合、もし、これ以上、土地が必要ということになれば、

埋め立てを選択するだろうというのが、わたしの第一勘です。

日本人は、農耕民族ですから、土地に対する思いが強いのです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。