人口爆発の時代
よしをです。
国連の世界人口予測によると、世界の人口は増え続けていて、
2055年には地球の総人口は100億人を突破するとされています。
すべての人類が、アメリカ人並みの生活水準を得るためには、
地球5個分の資源が必要になるといわれています。
当然ながら、人口増加による、エネルギーの枯渇は必至で、
世界的な資源不足による貧困や飢餓、紛争のリスクが、
高まることは避けられません。
2055年の世界の予想人口構成は、上位から、
インド16.6億人 中国13.6億人 ナイジェリア4億人
アメリカ3.9億人、インドネシア3億人、パキスタン3億人、ブラジル2億人、
バングラデッシュ2億人、コンゴ2億人、エチオピア2億人などとなっています。
まさに、「貧乏人の子だくさん」という状況であり、
ヨーロッパや北アメリカ、オーストラリア、日本といった豊かな国は、
おしなべて出生率が低下し、後進国の人口は爆発的に増えていきます。
将来的には、
世界人口の50%以上がアフリカに集中するといわれています。
人類の人口増加は、地球環境に大きな変化をもたらします。
かつて、中東のレバノンは、紀元前は、一帯が森林地帯でしたが、
建築資材として森林のスギがすべて伐採されたため、
現在のような、荒涼とした砂漠地帯になってしまいました。
また、北アメリカでは、アメリカの東海岸から中部のミシシッピ川まで、
ほとんどが森に覆われていましたが、
入植者がすべて伐採して、開拓し、穀倉地帯に変えてしまいました。
大型の竜巻被害が発生する環境へと、変化してしまいました。
これからの人口爆発は、人類による、かつての環境破壊に比べて、
その量も質も、格段に大きなものになるはずです。
人口爆発は、おもにアフリカと東南アジアでおこっていますが、
ある自然学者によると、このままのペースで人口増加が続くと、
今後50年の間に、アフリカの哺乳類の90%が、
人間に捕食されつくして、絶滅するだろうと予測しています。
先進国では、
教育レベルが向上するのと比例して、出生率が低下しています。
エネルギーの消費効率もアップし、イノベーションが生まれ、
同じ工業製品をつくるためのエネルギーは、
現在では、50年前の40%程度に抑えられています。
農業の分野でも、同じように、生産率は毎年3%近い伸びを示しています。
これが、豊かさの原点であるということを、
われわれ先進国の人間は、後進国に、知らしめる使命があります。
後進国で顕著な現象は、命の値段の安さです。
子どもは家畜と同じように、労働力であると考えられているため、
多産が当たり前であり、
労働力としての歩留まりをあげる(つまり幼児死亡率が高い)ために、
ますます多産傾向が強くなるのです。
命の大切さを教えるために、何より大切なのは、子女への教育です。
アフリカなど、後進国では、
命にかかわる事柄について、積極的な教育をすすめ、
出生率対策を早急に図るべきと考えます。
理想論からすれば、
地球規模における、抜本的な対策がとられるべきですが、
現実的に、手が付けられない状況にあることについて、
本当にもどかしく感じる、きょうこの頃です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。