さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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自動運転とAIの皮肉な未来

よしをです。

 

もし、自動運転車が出現して、

無人の車で人間が運転する車に、とって代わられる時代が来れば、

仕事のあり方は、どうなるでしょうか?

 

普通に考えれば、長距離トラックのドライバーや、

タクシー運転手は失業することになります。

しかし、それを認めてしまうと、おそらく100万人規模の失業者が発生し、

社会不安を招く可能性があります。

外国でどのような対策がとられるのか、定かではありませんが、

想像するに、日本政府は、長距離トラックには必ず、

資格をもった人間が随行しなければならないなどといった法律をつくり、

失業者が出ないような対策を、講じることになるでしょう。

 

これによって、これまで過酷な労働条件により、

不人気だった長距離ドライバーの仕事が、

単に運転席に座っていればいいだけの仕事に変わってしまいますから、

市場原理により、報酬は大幅に減少します。

 

このように、AIの導入によって、専門性が高く、熟練度が要求される仕事が、

どんどんカジュアル化していく可能性があります。

つまり、このことは、すでに日本で進行している、

正規社員から、不正規労働者へという流れが、

AIによって、加速度的に増えていく可能性を示唆しています。

 

多くの経済学者が警鐘を鳴らしているとおり、

この国は、国民総中流化から、中流階級消滅へと向かっています。

世帯収入が400万円ある家庭を中流家庭だとすれば、

多くの世帯で、年収200万円以下の収入水準へ、

転落していくだろうことは、容易にイメージできます。

 

自動運転は、交通事故を劇的に減らすという利点があり、

このことは、昨今の凄惨な交通事故のニュースを見るにつけ、

一刻も早い、導入が待たれますが、

国民生活への影響も、想像以上に大きくなる可能性を含んでいます。

 

話題はかわって、

先日、後継者不足により、ある伝統技法の消滅を危惧する技術者が、

AI技術を駆使して、機械の手によって、

技法の再現を目指しているというニュースを目にしました。

 

伝統技法とは、完成品そのもの以上に、

「ひと」が、技法を習得し、継承することに重きを置いています。

技術者本人は、技能の消滅を心配しての振る舞いなのでしょうが、

言葉を選ばずにいえば、こういう人間をバカといいます。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。