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右投げ左打ち伝説の終焉

よしをです。

 

野球界では、プロ、アマチュアを問わず、

以前から、左打者有利が常識だったように思います。

少年野球においても、足の速い子は内野安打になる確率が高いということで、

わざわざ、左打に変えるような指導もおこなわれています。

少年野球や高校野球など、アマチュア野球の世界では、

ホームランを打てる選手を育てるより、

ゴロ打ちで、内野安打にできる選手が多くいたほうが、

試合に勝つ確率が高くなるという、

大人の指導者の都合(エゴ)も影響しています。

 

プロの世界でも、松井秀喜選手やイチロー選手、

最近では大谷翔平選手のように、

右投げ左打の強打者が、多く誕生しています。

しかし、プロ野球においてすら、

強制的に左打に変えられ、小さくまとまった選手が多いというのも、

残念ながら、一方の事実です。

 

最新の野球理論においては、

単純に、一塁ベースに近いからとか、

右投手の球筋が見やすいといった理由で、

ただちに、左打者が有利だとはいえないといわれ始めています。

 

まず、左打者は、変則フォームの左投手に極端に弱いことが挙げられます。

(元・巨人の角投手を思い出します)。

左バッター全盛期にあって、高校野球の有力校のなかには、

意図的に、サウスポーばかりを養成している学校があります。

右打者は、左右ともに、変則投げ投手を、さほど苦にしないのですが、

それでも、日本の球界では、勝利至上主義がネックになり、

依然として、小さくまとまった、左バッターの養成に力を入れてきました。

 

わたしは、幼少期から、箸と鉛筆は右、という教えを受けたものですが、

昨今は、どこの家庭でも、さほどうるさくいわれないようで、

左利きの子が珍しくなくなり、昔よりも左投げ投手の数が増えています。

その結果、左の強打者対策として、

左投手を当てるという対策が取りやすくなり、

左打者の優位性を下げる結果になっているという指摘もあります。

 

投手の球種の変化にも、注目が集まっています。

かつては、フォークボールやスライダーといった、

縦横に大きな変化をつける変化球が主流でしたが、

昨今は、ツーシームや、カットボールといった、

手元で少しだけ変化させて、バットの芯を外す球種が流行しています。

これらの「動くボール」への対応が、現代のバッターのテーマなのです。

 

ボールを遠くに飛ばすためのパワーを生むのは、利き腕の力です。

バットを振る際には、

ボクサーがパンチを繰り出すのと同じ理屈で、

肘を畳んで、大きく振りかぶって勢いをつける必要があります。

バッターが、強い打球を打つためには、

キャッチャー側に利き腕があるほうが、

より大きな力を溜めて、爆発させられるわけですから、

右利きであれば、右打ちのほうが、理にかなっています。

 

もし、バットの芯を少しはずされても、

圧倒的なパワーがあれば、遠くへはじき返すことができるし、

フルスイングすることで、ポテンヒットも生まれるという単純な理屈です。

 

日本のプロ野球でも、右の強打者が増えています。

現代野球は、間違いなく、パワー野球へと変化しています。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。