さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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中年の危機に負けてはならぬ

よしをです。

 

「中年の危機」という言葉があります。

早ければ、30代後半にさしかかったころから、症状が現れるそうですが、

おもに、サラリーマンが40代、50代を迎えたころを中心に、

将来への不安によって起こる、中年期独特の心理的危機のことだそうです。

 

加齢による身体的変化や、家族のライフスタイルの変化のほか、

なんといっても、サラリーマンの場合は、

定年までのカウントダウンを自覚することによる、先行きの不安が、

中年の危機の原因だと考えられます。

 

定年を控えて、65歳までの再雇用を選択するのか、リタイアするのか、

転職や起業にチャレンジするのか、

この分かれ道を選択するには、勇気が必要です。

とくに、新卒から、ひとつの会社で働いてきた終身雇用のサラリーマンにとって、

すべてが、白紙状態になる定年は、まさに恐怖そのものです。

 

いまの風潮としては、人生100年時代といわれているし、

老後の夫婦には2000万円必要だから、70歳まで働くべきなどといわれても、

サラリーマン引退後も、

これまで通り、仕事をバリバリ続けたいという人ばかりではありません。

ボランティアや趣味の世界を広げたい、

そのために、リタイアして時間を有効に使いたいという人もいれば、

経済的な損得関係なく、自分のペースで好きな仕事をしたい人もいます。

そもそも、引退してから、自分は何をしたらいいのか、

途方に暮れてしまう人が、圧倒的に多いように思います。

 

人間というのは、遺伝子を乗せる船に過ぎないという説があります。

人間の究極の目的は、遺伝子情報を後世に伝達することだというのですが、

それなら、子どもを残したら、人生の目的は完成ということになります。

こんなバカなことはないでしょう。

子どもが巣立った後の人生は無駄ということなのでしょうか。

 

中年の危機は、「遺伝子の船」説を裏付ける、有力な根拠になってしまいます。

そんなはずはないのです。

人生というのは、完成はなく、

その時々における、自分の可能性を試すステージであると信じています。

人によっては、それは趣味であり、探求であり、仕事です。

 

先日、わたしの会社の先輩が60歳を迎えました。

実はかれは、鬱病があり、現在も病欠が多い状況なのですが、

会社の制度(65歳まで就労可能)を利用して、仕事を続けるというのです。

かれの希望を認める会社も、どうかしているとは思いますが、

かれにとって、会社との繋がりとは、社会そのものであり、

退社とは、その繋がりを断つことに他ならないというわけなのでしょう。

会社で何かをしたいとか、やりがいがあるというわけではないのです。

 

わたしだって、未体験の世界への恐怖はありますが、前を向いていたい。

中年の危機の、暗黒の世界に転落する人生など、

わたしは、まっぴらごめんです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。