さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

中二病経験者として

よしをです。

 

中二病とは、思春期にみられる、背伸びした言動や、

自己愛と自虐の、アンバランスな精神状態のことで、

心身の成長の過渡期に訪れる症状です。

 

思い起こせば、わたし自身も、中学生の頃、

学校や世の中への怒りや、

将来への漠然とした不安が心の奥底にあり、

自己表現の拙さもあって、焦燥のような感情にかられ、

教師や親への反抗心で、毎日もやもやしていた記憶があります。

 

中二病には、過剰な自己意識と、

自分を認めてほしいという承認欲求があることが特徴で、

それらの鬱屈した思いが、内面に向かう傾向があります。

背伸びをして、サブカルチャーや哲学などに飛びつき、

独裁者や、重大事件の犯人を崇拝するなどの傾向もあります。

要するに、粋がっているということなのです。

 

ヒトラーの「わが闘争」は、ドイツ国内では禁書とされていましたが、

2015年に著作権が切れ、現在は、再販されています。

もっとも、現代はインターネット時代ですから、

ウェブサイトでは、同書の閲覧だけでなく、

ヒトラーの演説を視聴することも可能です。

 

日本では、出版等に対する検閲が、憲法で禁止されているため、

名誉棄損などを除いては、

相当偏った思想本でも、出版禁止になることはありません。

「わが闘争」も例外ではなく、

戦後も、1973年には、角川書店から文庫版が出版されています。

わたしも中学校の頃、ニーチェドストエフスキーなどとともに、

文庫版で読んだ記憶があります。

(これらの読書の傾向も、完全に中二病)。

 

ちなみに、日本語訳版の「わが闘争」は、

オリジナルにある、日本人を蔑視する部分が削除してあります。

この事実は、同書の耳ざわりのよい部分だけをクローズアップし、

読者に、誤ったメッセージを与えかねないことを示唆しており、

個人的にも憂慮しています。

 

言論の自由とはいえ、

あまりにフリーな日本の状況は、どうにかならないでしょうか。

たとえば、猟奇的な犯罪について、

大抵の場合は、興味をもつだけですが、

大変恐ろしいことに、

それをヒントに、類似の犯罪を実行してしまうモンスターが、

ほんの一握りですが、社会に一定数存在するのです。

あの酒鬼薔薇聖斗も、

猟奇的な本やビデオに執着していたことが知られています。

 

それにしても、中高生が、「わが闘争」を読むのは、お薦めできません。

中高生が、このような本をレジに持ってきた場合、

書店の人が注意することが当たり前になる世の中が、健全だと思うのです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。