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魔法陣グルグル

よしをです。

ゲーテの代表作、「ファウスト」は、二部構成になっていて、
第一部が1808年に、
第二部がゲーテの死の翌年の1833年に発表されました。
まさに、かれが生涯をかけて制作した大作です。

主人公は、ドイツに実在した錬金術師である人物、
ヨハン・ゲオルク・ファウストがモデルです。
ファウスト博士は、錬金術占星術を操り、
黒魔術師であるという噂があり、悪魔と契約して、
最終的には魂を奪われ、体は四散したという奇怪な伝説がありました。
ゲーテは子どものころ、
旅回り一座の人形劇で、「ファウスト博士」を観たといい、
これらの伝承に興味を持っていたようです。
長じて、ゲーテは、ドイツ国内で、さまざまなファウスト伝説を取材し、
壮大な戯曲を完成させました。
それが、「ファウスト」です。

物語は、このような内容です。
ファウスト博士が悪魔メフィストと契約し、
死後の魂の服従を交換条件にして、
現世で、あらゆる快楽と悲哀を体験するという契約を交わします。
恋愛や愛人の出産、殺人や別れなどの快楽と悲哀を交互に経験し、
武功を挙げ、皇帝から、広大な所領を与えられます。
最後に、ファウストは両目を失明し、
メフィストが、かれの墓穴を掘る音を、
民衆が農作業をしている音だと信じ込み、
幸福に包まれて死ぬという、奇妙なハッピーエンドを迎えます。

実在のヨハン・ファウストの最期は、
錬金術の実験中に、爆死したという説があるそうです。
錬金術師は、硫酸や塩酸など、塩基類を発明しましたから、
それらの混合物を使った実験で、誤爆発したのかもしれません。
爆発によって、かれの死体がバラバラになったことから、
のちに、悪魔伝説の根拠になったといわれています。

ドイツのほかにも、
スペインや、東欧のチェコは、人形劇が盛んで、
チェコの人形劇は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されていて、
そこでは、ファウストの劇もよく上演されています。

それによると、日本のファンタジーの場合は、
召喚者が、悪魔を呼び出すために、魔法陣を使いますが、
本来は、呼び出した悪魔から身を守るために、
召喚者が魔法陣の中に入って、逃れるのだそうです。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。