さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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源五郎丸

よしをです。
古今亭志ん生の落語のマクラに、
昔、九州へ巡業に行った折に、
夜店の露店で、ゲンゴロウを使った、
あみだくじのような遊具で遊んだという話があります。

水を張ってある大きな長方形のトタンの箱の先に、仕切りがあって、
そのいくつかに、敷島だとか、旭だとかのタバコや、
お菓子などが当たるようになっています。
その場所に、ゲンゴロウが入ると、景品が当たるというわけです。
5銭払って、ゲンゴロウを網ですくって、ぽちゃんと入れると、
ゲンゴロウは、向こう岸にむかってスイスイ泳いでいきます。

志ん生のマクラでは、
「野郎、旭ん所に入るかと思うと、すっと何にもない所に入るね」、
「旭ん所に入って、日なたに干されたことがあるに違いねえ」と、
大爆笑を誘うのですが、
わたしは、その遊具が気になって仕方がなく、
思い出したころに、九州出身の先輩に、話を聞いたり、
ときどき、ネットで調べたりしたこともありますが、
何せ、戦後間もなくのエピソードらしく、
なかなか出会うことができませんでした。

最近、検索をしていて、
あるブログ記事で、ようやくゲンゴロウの遊具に出会いました。
三浦半島の花火大会の露店に、
「げんごろうゲーム」というのがあったそうです。

大きな丸い桶に、水が張ってあり、
縁はぐるりと、時計の文字盤のように区切ってあり、
景品によって、区切りの幅が違っています。
ゲンゴロウを網ですくって、水を張った丸い桶の真ん中に落とすと、
桶の縁に向かって泳いでいき、区切った番号の区域に入ったら、
その番号の景品をゲットできるという仕組みです。
ゲームは1回300円だそうです。

ゲンゴロウは、4~5匹用意してあるようで、
10回ぐらい泳がせると、別のゲンゴロウに交代します。
露店のオヤジの、
ゲンゴロウ労働組合の規定」という説明もふるっています。

このゲンゴロウは、野生のものを捕獲したものだそうですが、
昨今は、水生昆虫は激減し、タガメはもちろん、
ミズスマシさえ、見ることが少なくなりました。

わたしも一度、「げんごろうゲーム」をやってみたいものです。
ちなみに、「源五郎丸」の名前の由来は、虫とは関係なく、
源五郎という人物が開拓した土地が語源とのことで、
全国に100人ほどいらっしゃる希少な苗字です。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。