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骨董隠語あれこれ

よしをです。
骨董の業界用語には隠語が多いといわれています。
たとえば、骨董品の木地や金属を磨きすぎて、
古色を落してしまうことを、「貧乏光り」といいます。
骨董品は、汚れや錆も、見どころになるのです。

古美術店を頻繁に訪れては、長々と無駄話をしたり、
説明を求めるのに、一切、品物を買わない客のことは、
関西では、「夏のハマグリ」といいます。
「身腐って(見くさって)、貝腐らない(買いくさらない)」、
という語呂合わせです。

身分不相応な品物をもつと、災いを招きやすいという、
「玉を懐いて罪あり」という、隠語というよりは戒めの言葉。
コレクターが、身分不相応な高価な骨董を入手したものの、
怖くて、押し入れの奥に秘蔵してしまうパターンもあります。
春本や春画を現す隠語としては、「わもの」というのがあります。
「わ」とは、春画の別名の「笑い絵」、
あるいは猥雑の「わ」からきているようです。

隠語ではありませんが、陶磁器の世界には、独特の用語があります。
焼成の具合から、「硬い」とか、「(焼きが)甘い」という表現、
井戸茶碗のように、釉薬がちぢれた状態を「かいらぎ」、
生地を削って文様を描く、「掻き落とし」の技法や、
釉薬がひび割れた「貫入」など。

陶磁器には傷がつきものですが、
亀裂状の傷をニュウといい、
放射線状になった傷は、アタリとか鳥足、
小さな傷をホツ、さらに小さな傷はノミホツなどといいます。
この程度の用語を知らないと、
骨董店主に、腹の中でバカにされますから、
古陶磁の蒐集をはじめる際には、
まず、これらの用語に慣れておくことが肝心です。

隠語のほうに話を戻すと、
あたらしいところで「3D(スリー・ディー)」というものがあります。
コレクターから、収集品が市場に出てくるのは、
持ち主の死亡(DEATH)、離婚(DIVORCE)、借金(DEBT)の、
3つのパターンが多いという話で、
おもに、オークションで使われる隠語だそうです。

(DEATH)は宿命ですから、如何ともできませんが、
できれば、(DIVORCE)と(DEBT)は、避けたいものです。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。