さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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共通点

よしをです。
小泉進次郎氏には、人を惹きつける魅力があります。
カリスマ性やオーラ、話の切り返しや、聴衆を逃がさない演説力は、
ほかの政治家にはない、力強さがあります。

以前から注目しているのですが、
小泉進次郎近衛文麿には、共通点があると考えています。

まず共通するのは、互いに政治家一家に育った世襲議員であり、
若くして政治の中心にあるということです。
近衛文麿は、五摂家の名家に生まれ、
父の近衛篤磨も、貴族議員議長をつとめた政治家でした。
近衛文麿は、25歳で貴族院議員になり、
45歳の若さで総理大臣になりました。
小泉進次郎の父親は、ご存知、内閣総理大臣小泉純一郎です。
進次郎氏は、28歳で衆議院に当選し、38歳の若さで環境大臣になり、
早くも将来の総理候補として、期待を集めています。

もうひとつの共通点は、母親の不在です。
近衛は実母を早く亡くし、長じるまで、継母を実母と信じていました。
近衛の継母は、
「文麿がいなければ、自分の生んだ子が近衛家を継ぐことができた」、
と公言していたとされ、成人してから、その事実を知った衝撃は大きく、
人格形成に影を及ぼしたと、近衛自身が語っています。
進次郎氏も、両親の離婚後、
母親代わりの伯母を、「ママ」と呼んで育ったと伝えられています。

兄弟に芸能関係者がいることも、ふたりの共通点です。
進次郎氏は、兄の小泉孝太郎さんが俳優であり、
近衛は、ふたりの弟が、ともに音楽家になっています。

常に周囲の視線を感じながら、集まる期待に応えるために、
多くの人は、バランスよく立ち回ろうとします。
敵をできるだけつくらず、八方美人的な傾向も見えてくるものです。
近衛文麿は、まさに、優柔不断の傾向が顕著な人物で、
決断ができずに、ずるずると軍部の発言に引きずられて、
泥沼の戦争に突入し、
ついには、政権を投げ出す結果になってしまいました。

わたしは、進次郎氏が、近衛の二の舞になる危惧を抱いています。
近衛と違うのは、進次郎氏の場合、バランス志向でありながら、
ときにエッジの効いた発言を自分の持ち味としていることです。
そのため、周囲の期待は、さらに高くなっていきますから、
早く実績を残さないと、一気に人気を失う危険もあります。
かれの発言が、「ポエムである」、といった、
揶揄もされるようになりましたが、
早くも、一般大衆が、進次郎氏の実行力や決断力不足を、
意地悪く感じ取っているように思えるのです。

政治家としての実行力が、自身の人気に追いつくためには、
進次郎氏には、相当な努力が必要です。
政治家には、演説などのテクニックも必要ですが、
たとえは悪いですが、田中真紀子氏のように、
演説は上手くても、肝心の実行力が伴わない政治家は、
すぐに有権者から見放されてしまうでしょう。

家内によると、女性や主婦には、
クリステル夫人の評判が、すこぶるよくないのだそうです。
ちなみに、近衛文麿夫人の千代子さんは、
自宅に侵入した強盗に説教するような、気丈な性格で、
文麿自殺後も、一切取り乱すことがなかったといわれています。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。