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偽メール事件

よしをです。
衆院議員・永田寿康氏は、2006年の衆院予算委員会で、
ライブドア堀江貴文社長が、自民党幹事長の武部勤氏の子息に、
3000万円を送金するように指示したとするメールの写しを示して、
国会で追及しました。
しかし、このメールが偽物であることが判明すると、
それまでメールの信憑性について強弁していた前原誠代表ほか、
民主党の面々は皆、潮を引いたように口を閉ざしてしまいました。

堀江氏や武部幹事長と子息への、名誉棄損および誹謗中傷を問われ、
永田氏は、民主党から党員資格停止処分を受けて、議員辞職しました。
その後、政界復帰を目指しますが、復帰の壁は高く、
数々の問題発言で、平成の爆弾男の異名をとった永田氏は、
2009年1月3日、北九州市のマンションから飛び降り、
39歳で自死を選びました。

永田氏は、数々の暴言、不適切発言で知られていました。
たとえば、本会議場で演説中の松波健四郎議員に対して、
「ちょんまげ野郎!」、
「お前、党首(保守党・扇千景党首)と何発やったんだ!」、
という不適切なヤジを飛ばしたこともあります。

永田氏の最期は気の毒ではあり、若気の至りといえるかもしれませんが、
東大卒、元大蔵官僚という、エリートの驕りのようなものが、
普段の言動にも表れていたように思います。
偽メール事件が示したのは、
暴言だけであれば、謝罪して許されたとしても、
憶測や偽の情報をもとに、他人を誹謗中傷する行為をすれば、
相応の報いを受けなければならないということでした。

文春オンラインで、
いわゆる森友事件で自殺した、近畿財務局職員の手記が公開されました。
自宅のパソコンに残されたA47枚分の手記と手書きのメモを、
遺族から提供されたものだということだそうです。
自殺した職員は、この手記のなかで、
佐川理財局長の指示によって、
財務省の文書改竄がおこなわれた旨の「証言」をしています。

ワープロで書かれた文章は、
あとで、いくらでも改竄できることを、勘案しなければなりません。
また、永田メールのような偽物ではないとしても、
自殺者の手記は、割り引いて解釈する必要があります。
手記の目的が、官庁の闇を明るみにする告発の意図なのか、
それとも、佐川氏への個人的な恨みだったのか、
窺い知ることは難しいのです。
もし後者であれば、
恨みを持つ人物を、陥れる意図があったのかもしれないと、
疑ってみるべきなのです。

この手記が、ファクトであると証明する手段はありません。
週刊誌が取り上げるならともかく、
ファクトではなく、憶測をもとに、野党の追及が繰り返されれば、
日本の国会は、もはや末期癌の状態だといえるでしょう。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。