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ロックスターと宗教

よしをです。
1870年代に設立したエホバの証人は、
世界本部のアメリカで120万人、日本では20万人の信者を集め、
全世界で800万人の信者を集める、キリスト教系の新興宗教です。
一般的に、カトリックプロテスタントが信奉する、
三位一体論の否定や、輸血を拒否することや、
格闘技に参加しないことなどで知られています。
カトリックからは、モルモン教統一教会と並んで、異教の扱いをうけ、
フランスでは、カルトの指定を受けています。

エホバの証人をめぐって、日本国内で法律問題になったことがあります。
宗教上の理由で、輸血を拒否した患者に対して、
命を救うために輸血をした医師に、責任を問えるかを争った裁判です。

悪性の肝臓疾患の患者Aは、
宗教上の理由で、輸血を拒否していました。
担当の医師Bは、事前にAには説明していませんでしたが、
手術中に命の危険があれば、本人の同意がなくても輸血をする方針で、
実際に、手術中に、出血が多かったため、Bは輸血をおこないました。
手術は成功しましたが、
Aは、輸血は自己決定権の侵害であるとして、Bを訴えました。
裁判の結果、輸血拒否を明示している患者に、輸血をおこなったことは、
医師に責任があるとして、
Aの損害賠償請求を認める、驚きの判決がでました。
裁判は、人命救助よりも、本人の意思を重んじたのです。

2016年に急死した、ロック歌手プリンスはエホバの証人の信者でした。
プリンスは、鎮痛剤であるフェンタニルの過剰投与で、
中毒死したといわれています。
かれは、深刻な股関節の疾患を抱えていたのですが、
輸血をともなう手術ができないため、鎮痛剤に頼らざるを得ず、
薬を多用した結果、命を落としたといわれています。
マイケル・ジャクソンも、熱心なエホバの信者でしたが、
かれの作品「スリラー」が、エホバの教えに反するとして脱退し、
イスラム教に改宗したといわれています。

幼少期に音楽の才能を表すと、
教会の声楽隊にスカウトされ、ゴスペルの道に入るというのが、
アメリカのポップミュージックで成功するための王道パターンです。
その後、スターダムに上り詰め、巨万の富を得ても、
トップミュージシャンの地位を保つことは難しく、
かれらが、精神的に不安定になることは、ままあることです。

アルコールや薬物に依存するケースも多くみられますが、
かれらが立ち直るきっかけになるのが、
幼少期から親しんだ、キリスト教や教会のコミュニティです。
晩年、エルヴィス・プレスリーは、キリスト教に回帰し、
3作のゴスペルアルバムを発表しましたが、
プリンスやマイケルのように、
よりラディカルな新興宗教の教えに傾倒していく場合もあるでしょう。

「イマジン」の歌詞や、
「僕たち(ビートルズ)はキリストより人気がある」といった発言から、
ジョンレノンは、無神論者であるといわれますが、
わたしは、かれはキリスト信者だったと確信しています。

ニーチェサルトルなどの無神論者は、愛を語ることはできません。
愛や平和を歌ったジョンが、もし、無神論者だとすれば、
かれ自身がキリストだということになってしまうのではないでしょうか。
それは、あまりにも突飛な話です。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。