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わたしと同じ主張をする人たちがいる

よしをです。
5月14日の当ブログの記事(「感染拡大の原因は第2波だった」)でも
言及したように、現在の武漢肺炎の日本国内の流行は、
欧米からの帰国者(無自覚の感染者)が原因であるという主張が、
主流になってきました。

日本国内の感染状況が示すように、
第1波の武漢由来のウイルスは、1~2月の春節前後に持ち込まれ、
3月までに一旦収束しているとみることができます。
その後、3月に欧米で感染が爆発し、
3月下旬までに、感染地域からの帰国者がウイルスを持ち込み、
日本国内で感染を拡大させました。
これが感染の第2波だと考えられます。
わたしの記事でも言及していますが、
感染拡大地域が、首都圏と関西に集中していることは、
これらの都市部に、帰国者が多いという事実と一致しています。

つたないわたしの試算では、欧米からの帰国者のうち、
無自覚のウイルス感染者が2500人いるとしていましたが、
専門家の分析により、2000~3000人だったという見解が有力です。
(もっとも、全員が発症し、人に伝染させたわけではありません)。

海外からの入国制限の時期は、
3月9日には中国と韓国、21日にヨーロッパ、26日にアメリカ、
28日が東南アジアなどとなっています。
したがって、3月上旬から3月21日(西欧)、26日(アメリカ)までの期間、
無症状の2000~3000人が、ほぼノーチェックで日本に入国し、
その何割かが国内で発症し、感染拡大が始まったのです。

しかし、かりに帰国者の持ち込んだウイルスが原因だと、
事前にわかっていたとしても、
当該地域からの帰国を禁止する強力な措置は、
国内法の根拠に乏しく、人道的にも難しかったでしょう。
また、50万人以上の帰国者全員を、
一定期間隔離する措置をおこなうのは、現実的には不可能です。
したがって、結果論になりますが、個人的には、
帰国者に対する政府の無策を批判するのも、酷だと考えています。

その後、4月3日には、政府は対象地域を地球全土に拡大し、
海外からの人の流入は、ほぼ完全にストップしました。

わたしも大きな勘違いしていたのですが、
自治体が毎日発表している「新規感染者数」というのは、
「きょう発症した人」の数を意味しているのではなく、
それ以前に発症してから医療機関で治療を受け、
医療機関から自治体に陽性と報告された患者の数を指しています。
ウイルス感染から発症までは平均5日といわれていますが、
発症してから、医療機関での陽性確認後、
自治体に報告されるまでに、約2週間かかると考えられます。
したがって、「きょうの新規感染者」は、(2週間+5日程度)前に感染し、
なおかつ、2週間前に発症した人の数ということになります。

日本国内の報告日ベースでの新規感染のピークは、4月10~11日です。
したがって、発症のピークは、その2週間前の3月27日~28日、
感染のピークは、(2週間+5日程度)の3月22日~23日ということになり、
それらの時期は、欧米からの入国制限が強化された前後にあたります。

研究者のデータ分析により、
われわれにとって、わずかな光明も見えてきました。
統計によると、患者数は4月中旬から急速に減少しています。
この結果から、
入国制限措置が完了した4月3日(発症報告は2週間後)を機に、
すでに感染拡大はピークアウトしていて、
それ以降、急速に終息に向かっていると考えられるのです。

緊急事態宣言は解除され、社会生活が正常に戻りつつありますが、
無自覚のウイルス保有者が一定数残っていることから、
完全には安心できません。
東京都内や北九州市内では、散発的な流行も発生しています。
それらを根気よくつぶしていくことが必要ですが、
それよりも心配なのは、海外からのウイルスの侵入です。
これまでの経験により、発症前や無症状のウイルス保持者に対して、
体温計測やPCR検査では、
感染の有無を判定することが難しいことを考えると、
海外との交流に関しては、さらに長期間の対策が必要でしょう。


今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。