さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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死屍に鞭打つ

よしをです。

中華世界では、古来から死者を辱める行為が知られていて、

善人も悪人もみな、人は死ねば神になり、

死者を冒涜すれば、その報いは自らに返ってくるという日本人の死生観とは、

相いれないものがあります。

日本では、政争などで敗れ、この世に恨みを残して亡くなった貴人は、

悪神になって、祟りをもたらすため、

かれらの怒りを鎮めるために神として丁重に祀りますが、

中国、朝鮮では、恨みをもつ人物によって、墓を破壊され、死体を晒され、

辱めを受け、死後においても徹底的に冒涜されることが、

普通の感覚として認識されているのです。

 

伍子胥は楚の平王に父と兄を殺され、復讐を誓って旅に出ました。

呉の王子に見いだされ、伍子胥は登用されて頭角を現します。

伍子胥は楚を滅ぼすことを進言し、自ら兵を率いて呉の都を陥落させました。

ところが、すでに平王は亡くなっていたため、伍子胥は平王の墓をあばき、

その死体を300回鞭打って恨みを晴らしました。

 

韓国の国会で、いわゆる親日行為で叙勲が取り消された人物を、

国立墓地の外に移葬することを定める法改正案が提出されました。

日本人の価値観が絶対的に正しいと主張するつもりはないし、

外国の国内法に文句をいう筋合いはないのですが、

現在の価値観で過去を断罪する行為は危険です。

この法案が通った場合、自分たちも同じように断罪される可能性が

あることを理解していないのでしょうか。

 

この法案では、すでに埋葬された人物については移葬すると同時に、

遺族などが移葬に応じない場合は、

案内標識を設置するという内容も含まれています。

つまり、「この人物は親日派売国奴)である」旨の表記をするということです。

韓国が日本に対して、世界記憶遺産の軍艦島にさせようとしていることと、

まるで同じ内容です。

 

死屍に鞭打ったことの報いは、後日自らに跳ね返ってきます。

伍子胥は、第三代呉王夫差に疎んじられて死を賜り、

その死体は埋葬されることなく、皮袋に入れられて長江に投ぜられました。

伍子胥もまた、死体を辱められたのです。

日本人の感覚からすれば、

「だから死者を冒涜する行為はやってはいけない」という教訓になるところ、

その後の歴史においても、

たびたび死者への冒涜がおこなわれているというのは、

不思議な現象です。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。