さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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人口爆発を止めなければならない

よしをです。

100億人の人口を抱えることになった場合、

地球がどうなってしまうのか、わたしには想像ができません。

人口は、いずれ臨界点にまで達し、

その後、人類が、急速に滅亡に向かってしまうのかもしれないと想像すると、

暗然たる気分になります。

 

人類の歴史において、

産業革命が起こるまで、爆発的な人口増加は発生していませんでした。

限られた地域のなかで、

食糧生産を超えるような人口増加はあり得ないからです。

 

キリスト誕生の時代から1000年を経過して、

地球上の人口は、1億人から2億人に増えただけでした。

しかし、産業革命によって生産性が高まり、未開発の土地が開拓され、

人の移動範囲が劇的に拡大した結果、人口は爆発的に増え始めました。

1900年には16億人になり、1950年には25億人、

2000年には60億人を超え、現在は70億人を突破しています。

 

一方で、日本やドイツなど先進諸国では人口は減少傾向にあり、

移民が多いアメリカでも人口増加率は1%未満です。

一人っ子政策を遂行してきた中国は、増加率を0.5%未満に抑えるなど、

多くの国で、人口増加率は1%未満に抑制されています。

インドや東南アジア諸国は、比較的増加率が高いですが、

いずれも2%未満には抑えられています。

 

どこで人口爆発が発生しているのかといえば、中東とアフリカです。

とくにアフリカ諸国では、平均出生率が5人を超えていて、

この水準を維持すると、現時点で10億人ほどの人口は、

2050年には23億人に達すると推定されています。

もし、アフリカに中国のような強大な政治組織があれば、

強制力のもと、人口政策を推進することも可能で、話は早いのですが、

紛争を繰り返すなど、脆弱な統治体制の国がほとんどです。

 

アフリカの出生率の高さは、命の値段の安さに由来しています。

親には、子どもに教育を受けさせるという意識がなく、

子どもが労働力として認識されていることや、

乳幼児の死亡率の高さから、「歩留まり」をみて多産に向かうこと、

娯楽が少ないことが挙げられます。

 

つまり、これらの問題を解決できれば、

アフリカの人口爆発に、歯止めをかけることができるのです。

まともな保険制度や医療制度を構築し、教育を整備して識字率をあげ、

モバイルやインターネットを充実し、啓蒙活動に努めるなどの施策を、

コツコツと積み上げることが求められます。

 

昔、アフリカの村に安全な飲み水を提供するために、

井戸を掘るボランティア活動をしていた人の話を聞く機会がありました。

かれは、現地の人に、井戸を維持するためのノウハウや、

あらたに井戸を掘る技術も伝えたそうですが、

数年後にその村を訪れると、枯渇した井戸が放置されていたそうです。

わたしは、その話を聞いて、半ば呆れてしまったのですが、

かれは、現地の人の無知蒙昧を嘲るのではなく、

教育システムが未整備であることが問題なのだと、語ってくれました。

 

人びとを教育し、民度を高め、生きるための目標を与えることで、

人口爆発とともに、エボラ出血熱のような疫病の蔓延や密猟、

人為的な自然破壊をストップさせることができるのです。

先進諸国では、依存性が子どもの教育の障壁ともなっている、

携帯電話の普及は、アフリカに情報や娯楽を与えるという意味で、

有効なツールになるかもしれません。

 

マハトマ・ガンジーは50年前に、

「世界にはすべての人びとの必要を満たすに足りるものがあるが、それは、すべての人びとの貪欲を満たすには足りない」、と語りました。

ガンジーの予言は虚しく、

このままでは、最低限の食料を確保することすら難しくなるような、

時代が到来します。

先進諸国は、自らの将来のためにも、

物心両面において、アフリカ支援を惜しむべきではないのです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。