さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

付加価値

よしをです。

 

漫画家の、つげ義春に、「無能の人」という作品があります。

主人公は、古物商など、いくつかの商売を失敗し、

多摩川の河原で、拾った石を小屋の前に並べて売ろうという、

シュールなストーリーです。

 

実際に、石を売る商売というのはあります。

日本には、

水石(すいせき)といって、室内で石を鑑賞する文化があるのです。

有名なのは、菊花石といわれる、花のような模様が現れた美しい石で、

よく、旅館やお金持ちの玄関先などに置かれています。

 

また、形の面白い石を、山景や滝が流れるさまや、

連山の姿などに見立てて、台座に置いたり、

盆に砂を敷き詰めて、その上に配置して庭園に見立てるなどして、

一幅の風景画や、小宇宙を表現するという楽しみ方もあります。

いうならば、水石とは、盆栽に近い芸術で、

盆栽、水石の両方を趣味にされている人も多いようです。

上品な茶人趣味とされ、骨董蒐集の最終形だと、表現されることもあります。

 

考えてみれば、世の中には、いろんなビジネスがあるものです。

わたしは、以前、大阪で勤務していたことがあるのですが、

この町は、本当に面白い、

というか、何かと驚かされることの多い町でした。

市内の南部は、あまり上品なゾーンではないのですが、

環状線を越えてさらに南に入ると、

漫画 「じゃりんこチエ」の光景が、目の前に広がっています。

天下茶屋玉出、松虫…。

地名だけで、もうディープ感が…(大阪の方、申し訳ありません)。

 

大阪の南部の下町には、まだ昭和の香りが漂っています。

場所によっては、路上の物売りも、今だに健在です。

路上で、靴が片方だけ売られていることがありますが、

きっと、そういう需要があるからでしょう。

以前、あるお笑い芸人が、

西成の路上で、ピカピカの10円玉を20円で売っていた、

という話をしていました。

売り主のおじさんに理由を聞くと、

「ピカピカ光って、キレイだから」。

最早、貨幣価値すら飛び越えてしまう、大阪下町のビジネスパワー(汗)。

 

現代のビジネスに置き換えても、考えさせられることがあります。

モノの溢れた現代、いかに付加価値をつけて売るかというのが、

ビジネスの世界で生き残るための、一大テーマです。

実店舗販売による小売業は、ネットに押されて衰退する一方です。

百貨店の衰退は、その象徴的な現れです。

昔のように、百貨店でしか買えないモノなんて、存在しないのですから。

 

ピカピカの10円玉が20円で売れたかどうかはわかりませんが、

そういう破天荒な発想が、求められる時代になったのかもしれませんね。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

くらわんか

よしをです。

 

タイトルを見て、何の話かわからないと思いますが、骨董の話です。

江戸時代も後期になって、焼き物は、陶器から磁器に変わっていきました。

本題に入る前に、まずは、この2つの違いを説明します。

 

(陶器)

・自然に採取した粘土を材料にしており、叩くと鈍い音がする

焼成温度が低い(800~1200度)

瀬戸焼唐津焼常滑焼、信楽焼など

 

(磁器)

・粉状にした陶石を材料にしており、叩くと高い澄んだ音がする

焼成温度が高い(1200~1400度)

・有田(伊万里)焼、九谷焼波佐見焼砥部焼など

 

このほかには、陶器・磁器の材料を混ぜ合わせて作陶した、

半陶半磁といわれるものがあります。

 

くらわんかとは、江戸時代に使われた、庶民の雑器であり、

長崎県波佐見焼、もしくは愛媛県砥部焼であるといわれています。

その名前の由来ですが、

江戸時代、淀川を往来する船を、三十石船といい、

京都の伏見と、大阪の天満橋の間を、頻繁に行き来していました。

その三十石船に近づいて、

乗客に、「くらわんか」と声をかけて、飲食物を売っていた小船がありました。

これを、「くらわんか船」といい、

磁器の食器(くらわんか椀)で、食べ物を提供していました。

これらの光景は、東海道中膝栗毛にも描かれ、

落語の題目(「三十石」)にもなっています。

 

食器は回収するのが基本なのですが、

船の上のことですから、川の中に落としてしまったり、

酔客が、川に投げ捨ててしまうことも多かったようです。

 

現代になって、淀川を整備した際、大量のくらわんか椀が、出土しました。

伊万里焼の蒐集ブームとともに、くらわんか椀にも注目が集まり、

大阪の骨董店では、くらわんか椀を専門に扱うところもあります。

大きさは、ご飯茶碗より一回り大きいサイズで、

汁物を入れるのに、ちょうどいい大きさです。

器の出自にロマンを感じて、

わたしも大阪赴任時に、くらわんか椀を求めました。

白磁にコバルトで模様が描かれていますが、微妙に柄が違っています。

 

値段は、1客2~3万円程度。

正直、結構、高いです。

見た目は、そこらにある、伊万里の新物茶碗と変わりません。

わたしのような目利きのない人間には、真贋判断ができないので、

店主を信頼して、求めるしかありません。

 

柄の微妙に違うものを10客揃えました。

よく見ると、多くの器に細かなスレ(擦り傷)が入っていて、

実際に使われていたことがわかります。

200年ぐらい前、船に乗っていたのは、

商人それとも、侍? もしくは、大阪見物の旅行者?

この椀で、何を食べていたのかな…。

 

本当は、普段使いするのが粋ですが、

値段を考えると、いかにもモッタイナイので、

使わずに、棚の奥にしまってあります。

元はと言えば、捨ててしまうような雑器だったのですが。

 

骨董蒐集と貧乏性は、相性が悪いです。

 

 

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パワハラ禁止でスポーツはどうなるか

 

よしをです。

 

一昔前のスポーツといえば、スポ根ドラマのような風景が目に浮かびます。

わたしが30年前に通っていた大学では、

ラグビー部員が号泣しながら、キャンパスをランニングしていました。

わたしは、ひとりのスポーツ観戦者の立場として、

フォアザチームの精神で、自分を犠牲にする姿を、美しく感じますし、

汗と涙でドロドロになった、敗者の姿には、思わず涙を誘われます。

 

そんなスポーツ界ですが、昨今の世の流れを反映してか、

ついに、スポ根ドラマが、否定される時代がやってきました。

それが、このところ注目を浴びている、各競技のパワハラ問題報道であり、

夏の高校野球に対する、疑問の目です。

 

高校野球では、今年から、選手の健康面を考慮して、

延長戦に特別ルールが採用されました。

個人的には、野球の本来のルールなのだから、

延長戦は、決着がつくまで続けるべきだと思っています。

もちろん、選手の将来を考えて、ピッチャーの球数制限を採用したうえで、

たとえば、延長15回まではやって、

翌日以降に、あらためて延長16回からスタートしてもいいと思います。

猛暑対策として、夏の大会は、時期を9月以降にずらすか、

あくまでも、この時期に実施するなら、

早朝かナイターでやればと思いますが、

主催新聞社の意向に、合致しないんでしょう、きっと。

 

問題は、国中を取り巻く、「やさしさ」が、

スポーツにどんな影響をおよぼすかということです。

ビジネス界では、電通過労自殺の事件をうけて、

長時間労働を禁止する動きが、法制度化され、急速に広まっています。

たしかに、この際、異常な過重労働を規制することは必然だと思いますが、

労働調整が厳しい職場では、対策に頭を悩ませているのも現実です。

 

たとえば、病院や介護の現場のように、

24時間シフト勤務をおこなっている職場では、

スタッフを、単純に増やさなければなりません。

スタッフを補充すること自体が難しいうえ、

その費用増(人件費)を、誰が負担するのか、という問題もあります。

 

働き方改革は、臨機応変に運用するべきだと考えているのですが、

こういう場合、極端に振れてしまうのが、このところの日本の現状です。

とくに、(超過労働=過労死)は、

現代日本のタブーと認定されてしまったので、

タブーに逆らう行動をとることは、

「社会が許さない」、ということになってしまうのです。

それに悪ノリして騒ぎ立てる、

新聞・テレビなどのメディアの影響も大きいですが…。

 

さて、話があらぬ方向にそれましたが、

スポーツは、メンタルの影響が非常に大きく、

外国では、以前から精神力の強化に力を入れてきました。

日本は、この分野では、かなり遅れている印象をもっています。

 

日本のスポーツ選手で、メンタルの強い選手といえば、

 

(野球) イチロー選手、桑田投手

フィギュアスケート) 荒川静香さん、羽生選手

(水泳) 北島康介選手

(体操) 内村航平選手

 

わたしが、すぐに思い浮かべるのは、以上の皆さんです。

先日、テニスの全米オープンで優勝した、大坂なおみ選手も、

メンタルトレーニングを強化して、本来の実力を発揮し、結果を出しました。

 

その反対に、わたしがいつも引き合いに出すのが、

森喜朗氏に、

「あの子は、いつも肝心なところで転ぶ」、

と、酷評されたこともある、フィギュアスケートの元有名選手です。

早い段階で、メンタルコーチがついていれば、

彼女の競技人生は、もっと別のものになっていたのにと、本当に残念です。

 

戦前のように、根性オンリーで戦うことは問題外ですが、

厳しい叱責を受けたこともないスポーツ選手が、

本番で、強いメンタルを発揮できるのかどうか、わたしは大いに疑問です。

コーチに叱責され、くやしさで涙を流し、反骨心をバネに己を高める。

その一連のプロセスが、選手が成長するために、必要なのではないか。

わたしには、

現代日本の「やさしさ」が、ゆとり教育とダブって見えるのです。

 

「昭和ですが、何か?」

 

本番で実力が出せないのも、実力のうち、といいます。

ことスポーツや勝負ごとについては、

屈辱や反骨心といった、泥臭い精神力が必要だと思うのです。

 

大坂選手のコーチも、ときには強い調子で叱責したと思いますよ。

 

 

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天災と住宅ローン

よしをです。

 

 

広島市安佐南区を襲った土砂災害のあと、

国交省が被災地区の用地買収をおこないました。

一帯の土地を国有地として買い上げ、土砂ダムを再構築するのが目的です。

被災した土地は、住宅地として原状回復することができない状況であり、

すでに地価は暴落し、市場に出しても買い手がつかない状態です。

被災者の皆さんは、タダよりはマシという感じで、

土地を手放したことでしょう。

被災者感情としては、国の補償はありがたいことと理解しながらも、

その買取価格が、簿価とあまりにかけ離れているため、

本音のところでは、満足のいく補償内容ではなかったと思います。

 

大きな天災があると、その都度、被災者支援が見直されてきました。

阪神大震災を契機に、被害者生活再建支援法ができました。

この法律によって、自然災害で自宅が全壊、半壊した家庭には、

一律300万円が支給されることになりました。

これも、充分な補償金とはいえませんが、

たとえば、地震の場合は、土砂災害と違って、土地そのものに、

原状回復ができないぐらいの、大きなダメージがある場所は少ないので、

その後、更地にして売却するなどすれば、

経済的損失を少なくすることは、可能だと思います。

 

いいか悪いかは別として、

阪神大震災後の神戸市長田区では、大火災のあと、土地が整理され、

従前のゴチャゴチャした町並みが一変して、

まるで違った町に、変わってしまいました。

 

住宅ローンが残っている場合、以後どうなるかも、大きな問題です。

地震保険に加入している場合、対象は建物・家財で、

受取可能な保険金額は、火災保険の30~50%の範囲、

限度額は家屋で5000万円、家財で1000万円という内容です。

ちなみに、

任意で、火災保険に組み入れる地震特約(地震火災費用特約)の場合、

対象は、地震そのものによる家屋被害ではなく、

地震を原因とする火災で、全壊・半壊した場合に限定されていて、

補償金額も、火災保険の5%にすぎません。

 

メガバンクでは、自然災害被災時の住宅ローンのリスク軽減を目的に、

ローン残高の一部が免除される、住宅ローンのサービスを始めています。

毎月の返済は、多少上乗せになりますが、

被災して、家屋が全壊・半壊した場合には、

住宅ローン残高の50%までが免除になる仕組みです。

 

そのほかの対策としては、個別の災害保険を上乗せすることも可能です。

ちなみに、わたしは、補償金と蓄えの一部をローン残高と相殺したうえで、

あたらしい生活を始める資金が残る程度の対策はとってありますが、

できれば、あらたに住宅ローンを組める保障を、

追加で検討したいと考えています。

 

残酷な言い方になりますが、

自己防衛をしている人と、そうでない人の差が大きく表れるのが現実です。

政府と行政には、抜本的な被害者解決策を講じていただきたいですが、

あくまでも、自己防衛が重要なのだということを、

わたしたちは肝に銘じておく必要があります。

 

最後になりましたが、

今年の度重なる自然災害で被害に遭われた皆さまには、

どうか一日も早く、平穏な日常が戻りますように、

心からご祈念申し上げます。

 

 

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隣の国のアブナイ経済事情

よしをです。

 

 

韓国の経済状況について、気になるデータがあります。

韓国国内の生命保険会社の、今年これまでの保険解約払戻金が、

1兆3000億円近くにのぼった、という情報です。

払戻金額は、前年比で、20%増であり、

年間でも、すでに、過去最大になっているということです。

 

通貨危機(2008~2009年)のときには、

保険を解約した世帯は、35%にのぼったというデータがあります。

絶対数のデータではないので、比較ができませんが、

(調べればすぐに、データはみつかるはずですが…、怠慢ですいません)、

韓国国内でも、危機感をもって、このニュースを伝えています。

 

庶民生活が、悲鳴を上げています。

保険解約とは、元金を割り込んでも、現金が必要という意味ですから、

相当数の家庭が、生活が維持できないレベルに陥っているのでしょう。

 

その原因は、長引く就職難です。

とくに若い世代の就職難が深刻です。

2017年の統計によると、若年層(15~29歳)の失業率は9.9%で、

大卒(大学院ふくむ)に限定すると、失業者は約50万人にのぼり、

史上最悪の就職難といわれています。

 

また、高利のカードローンの利用者が、急増しているというデータもあり、

銀行から融資をうけられない層が、増えていることを物語っています。

財閥頼みの韓国経済ですが、サムソン以外は、どこも停滞気味です。

かの国の経済全体が委縮し、市民の生活にしわ寄せがきています。

 

外国資本の流出にも、注目する必要があります。

今年に入ってからのウォン・ドル指数は、ウォンの下落傾向が続いています。

海外投資家が、リスク回避のために、資金を引き揚げていて、

その結果、ウォン安を導いているという見方が、一般的です。

 

日本経済への影響は限定的、と考えたいところですが、

残念ながら、そうはいきません。

経済が密接に関わりあっている以上、

一蓮托生とまではいいませんが、不況の波は確実に影響します。

日本のメガバンクは、韓国の政府系銀行に莫大な資金提供をしていますし、

電機、自動車など、主要な製造産業は、

最近になっても、むしろ投資を増強しているような状況です。

もし再び、通貨危機がおこれば、日本経済は、無傷ではいられません。

 

注目すべきは、2点あります。

 

①今後のウォン安傾向が続くかどうか

②投資系銀行や、保険会社の動向(韓国国内からの撤退など)

③不動産投資の状況

 

わたしが、とくに注目しているのが、③です。

韓国人のもつ資産の90%が、不動産であるとされています。

前政権では、不動産融資に、大幅な緩和策がおこなわれたため、

不動産価格が、一気に高騰しました。

ところが、現政権は、不動産投資に対する規制を強化していて、

首都圏のマンション価格も、下落傾向に転じました。

高層マンションは、すでに過剰供給です。

適切な対応がとられないと、どうなるか…。

 

韓国の経済が破綻するとすれば、不動産バブルがきっかけになるはずです。

 

ちなみに、韓国不動産への投資をうたっているサイトもありますが、

以上の理由で、ワタシハゼッタイニオススメシマセン。

 

 

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スマホとの付き合い方

よしをです。

 

新聞の投書コーナーにあった、電車での風景です。

座席が満席の車両にて、投稿者が、老婦人に席を譲ろうとしたところ、

「どうぞ、そのまま座って、携帯をご覧になっていてください」

と言われたというのです。

投稿者は、

ご婦人が、どういう意味(嫌味なのか、別の意味なのか)で言ったのか、

判断できなかった、と語っているのですが…。

 

「そりゃあ、嫌味に決まってるでしょう」

 

わたしは、電車でスマホを見ることは、ほとんどしません。

おもに、本を読んでいることが多いのですが、

車両を見渡すと、

男女問わず、8割近くの乗客が、手元をのぞき込んでいます。

ゲームやブログ、SNSをやっていることが多いようです。

 

自分でもブログをやっていて、どうかとは思いますが、

「よく、飽きもせず」、という感想をもってしまいます。

見ていると、下車してからも、すっと手で握ったまま、

あるいは、画面を見ながら、ホームを歩いている状態です。

 

これって、スマホ依存症ですよね(汗)。

 

この人たちは、帰宅してからも、風呂に入る以外は、

就寝するまで、ずっとスマホを握りしめているのではないでしょうか?

 

いわゆるスマホ依存症とは、

スマホに支配されて、生活に支障をきたすようになった状態をいいます。

若い人と話をしていると、

スマホを、手元に置かないと不安になる、といいます。

これは、タバコと同じ中毒症状です(こちらは、わたしも経験者です)。

また、ゲームをやっていると、

ドーパミンが出ることにより、興奮が癖になる、ということも聞きます。

スマホに夢中になった挙句に、

電車のホームから転落したり、踏切を横切ったりした結果、

死亡事例も発生しています(これには、一毫も同情しませんが)。

マスコミも、「社会問題だ!」と、声高に叫ぶ割には、

何かのキャンペーンを張る、といった動きがあるわけでもなく…。

携帯電話会社やゲームソフト会社は、大スポンサーですから(苦笑)。

 

今日も、通勤電車の車内は、スマホ族で占領されています。

わたしは、現代社会が、

こうした電車内の風景を、異常だと感じなくなってしまったことが、

不思議でならないのです。

何とか、規制する方法はないものでしょうか。

 

スマホとの付き合い方に、自制心が効かない人や、

スマホの魅力に負けて、社会ルールを守る自信のない人にとっては、

はっきり言って、スマホは、「百害あって一利なし」の代物です。

 

発達途中の、子どもたちへの影響も気になります。

視力の低下を招きますし、睡眠障害や自律神経の不調、

いわゆる「スマホ巻き肩」、「スマホ首」といわれる姿勢の歪みや、

感情のコントロールが効かなくなるなど、深刻な悪影響が報告されています。

 

親として、スマホ以外に夢中になれる「何か」を、

子どもに見つけてあげられればいいのですが…。

 

投書コーナーのご婦人の発言は、

これらの悪しき風潮に、一石を投じる格好となりました。

意味も分からずに新聞に投稿した若者(おそらく)には、

大変申し訳ないですが、己の無知をさらけ出す格好になり、

その点も、痛快でありました。

 

思わず、

昭和生まれの意地悪さが出てしまいました。

できれば、わたしのブログは、

何もやることがない帰宅後の居間か、お昼休みの時間に、

見ていただくのが、一番うれしいです。

電車で見られるのは、恥ずかしいので(汗)。

 

 

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李朝の珍品2点

よしをです。

 

李朝の陶磁器の珍品に、乳瓶(にゅうびん)というものがあります。

白磁の10~15センチほどの瓶で、

ざっくりと6面程度の面取りがされています。

子どもを産んだ母親が、母乳がたくさん出ることを願って、

初乳を絞って瓶に入れ、儒教の祠に収めたものだといわれています。

屋外に置かれたものであり、

また、以前お伝えしたように、

かの国では、器物を大切にする風潮がないので、完品はほとんどなく、

残っているものは、首(注ぎ口)が飛んでいるものがほとんどです。

あるいは、首を割ってから祠に収める風習があったのかもしれません。

ほとんど現存する古物はなく、珍品中の珍品だといわれています。

地方には、今でも風習が残っているようで、今出来のものはありますが、

偽物が多い瓶でもあります。

 

一度だけ、銀座の有名店で、

口辺をぐるりと金直しした、キズだらけの乳瓶を見たことがありますが、

50万円の値段がついていて、とても手が出ませんでした。

今度、見つけたら、無理をしてでも入手したいと思いますが、

おそらく見つけるのは、難しいと思います。

 

李朝のもうひとつの珍品は、墓誌といわれるものです。

これは、亡くなった人に対して、

その功績をたたえる内容が、漢字で記された焼き物で、

白磁の板に、コバルト(群青)で文字が書かれています。

なぜ、こんなものがあるのかというと、

明治以降、日本統治時代に、墓から掘りおこされ、

日本に渡ってきたものなのです。

 

実は、これ、わたしは1枚持っています。

サイズはA4ぐらいで、7~8センチの厚みがある白磁器です。

記された日付により、18世紀前半の品であることがわかっています。

骨董店で、これを発見したときには、思わず声が出ました。

すでに、どういう種類の陶磁器かということは知っていて、

入手については逡巡したのですが、

忌み品でありながら、美術品としてのすばらしさに感じ入り、

その場で購入を決めました。

 

書かれた文章の流れから、これは単独のものではなく、

数枚綴りのうちの1枚であることがわかりました。

墓誌が収められたのは、ある程度、地位の高い人なのですが、

数枚に及ぶものは、かなり身分が高い人であることを物語っています。

この墓誌は、ただの両班ではなく、

貴族クラスのものだと推察しています。

 

わたしの保有する墓誌は、

コバルトの発色も見事で、コンディションも申し分なく、

美術品としては、見事なものだと思いますが、

外に飾ることは憚られ、書棚の奥の、桐箱の中に納まっています。

人の目に触れるべきではない、陶磁器ではありますが、

ときどき独りで家にいるときに取り出して、眺めることもあります。

 

ちなみに、李朝の陶磁器には、尿瓶や痰壺といったものもありますが、

さすがに、わたしはそちらには触手は伸びません。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。