さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

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日間賀島へ行ってきました

 

よしをです。

先週末、家族3人で、日間賀島(ひまか・じま)に行ってきました。

日間賀島とは、愛知県の三河湾に浮かぶ小さな島で、

同じく三河湾にある篠島と並んで、人が住む島としては、

名古屋から最も近い離島のひとつです。

日間賀島は、グルメの島として知られています。

年間を通じてタコ漁が盛んで、夏はハモ、冬はフグ料理で有名です。

 

知多半島の先端・師崎港から、高速船で10分ほど。

息子・Kにとっては、初めての船です。

船は観光客でいっぱいでした。

Kは窓から海の景色を食い入るように見ています。

海開き前だったので、上陸後は、波打ち際で遊ぶ程度でしたが、

充分楽しんでいたように思います。

 

日間賀島は、戦前から保養地として栄えてきましたが、

20年ほど前までには、完全に寂れていました(知多半島全体も)。

知多半島道路の開通により、知多半島全体が名古屋から日帰り圏内になったことと、

海水浴の人気がなくなったことが、観光客が減った直接的な理由ですが、

構造的な理由として、時代とともに、庶民のリクレーションへの要求レベルが

高くなったことが考えられます。

現代では、海で遊ぶなら海外や沖縄など、魅力的な観光地に手軽に行けるように

なりました。食事も同様で、現在では、珍しい食材や料理が、

いつでも気軽に手に入れられるようになりました。

 

三河湾は、もともと、あまり大きな魚が取れない海なのです。

タコや小女子(こうなご)、しらすなど、地味な海産物がメインの知多半島は、

観光地として、あまり魅力のない場所になってしまったわけです。

 

日間賀島では、昔からフグ漁が盛んでした。

フグは秋には遠州灘にいて、年明けの産卵時期には三河湾に入ってきます。

日間賀の漁師は10月から遠州灘に遠征し、1~3月は湾内で漁をします。

ところが、日間賀の漁師が獲ったフグは、地元の港には上がらず、

そのまま下関などに送られることが多かったのです(そのほうが高く売れました)。

 

島に転機が訪れたのは、フグを地元の特産品とする動きからでした。

フグの養殖は全国各地に広まりましたが、寄生虫がつきやすいため、

その対策にホルマリンなど有害物質を使っていることが問題になり、

世の中の健康志向にアレルギー反応を起こしました。

そこで、あらためて天然物の価値が見直されてきたことが、

特産品選定の後押しになったのでした。

活気を失っていた島が、「フグの島」として復活しました。

セントラルキッチンの採用により、島の民宿ほぼすべてがフグ料理を

出すようになりました。

これは、革命的な方式が採用されたことによります。

フグの調理免許をもたない民宿が、フグを島の料理センターにもちこみ、

加工してもらって宿に持ち帰るというシステムだったのです。

冬場は関西方面からの観光客が多くなり、大変な賑わいです。

さらに、フグのシーズンだけでなく、年間を通じて観光客が

戻ってくるようになりました。

地元の観光地の復活は喜ばしいことです。

篠島でも同様のシステムが採用され、日間賀のフグのライバルに

なりました。両島は大変仲が悪いと聞きます)。

 

 

ビジネスは、工夫によって大きくプラスに方向転換できる可能性があります。

わたしも、もし起業するのであれば、世のため、人のための仕事ができたらなと。

久しぶりに訪問した、離島での感想です。

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。