さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

目からウロコの福島原発 汚染水問題

 

よしをです。

 

福島原発一号機の廃炉については、解決まで、相当の時間がかかります。

現状は、破損した設備の解体と、燃料棒の取り出しがおこなわれていますが、

原子炉自体には、手が付けられない状態です。

原子炉の内部で活動するための、

高温や放射能に耐えられる機材がないこと、

取り出したあとの、汚染物質の保管および、最終処分方法が、

決まっていないことなど、問題は山積しています。

 

しかし、わたしは、将来いつか、技術的な課題は、解決されるだろうと、

楽観的に考えています。

日本人には、このような苦境を乗り越える知恵と勇気があると、

信じているからです。

 

目の前の問題は、汚染水です。

現在は、汚染水(地下水)を汲み上げて、

タンクで保管するという対処をおこなっています。

タンクは、処理先も決まっていないため、どんどん蓄積されています。

いずれ、保管場所は限界を迎えるでしょう。

一部のタンクは破損している、という報道もされています。

地下水は永遠に流れ続けますから、

原子炉の解体という根本的な問題が解決されない限り、

こちらも終わりが見えない状況です。

莫大な予算が投じられる「遮水壁」の有効性についても、

効果は疑わしい、という主張が多くされています。

 

ある原子力専門家は、

「汚染水は薄めて、海水に流せばいい」、と主張しています。

専門家の説明によれば、

 

・第一原発の湾内のセシウム濃度は、飲料水の水質基準を下回っている

放射線物質は水に溶けないため、経口摂取により、体内に蓄積されない

 

ということです。

文科省は、事故前から、

全国の原発近くの海水の放射線調査をおこなっていますが、

たとえば、セシウムのデータについて、

現在の第一原発湾内の海水の放射線濃度は、

1970~80年代とほとんど変わっていません。

原発から流れだした放射線物流出質は、近海に留まらず、

広い海に拡散していきます。

したがって、近海だけでなく、世界中の海においても、

健康被害や、環境への悪影響は、ほとんど考えられないというのです。

※(ただし、たとえば、「数100年間、垂れ流し状態だったら」、などの仮定はされていません)

 

なぜ、このような主張がマスコミで報じられないのか、非常に不思議です。

国や、東電としても、あらためて真剣に検証する必要があると思いますが、

そういう動きがあるとは、聞いたこともありません。

議論を封殺する闇の権力が、存在するとでもいうのでしょうか…。

 

もし、専門家の主張のように、「汚染水の放射能ゼロを追求すること」が、

科学的に、ほとんど意味がないことだとすれば、

大量の汚染タンクの維持や、実効性も疑わしい、遮水壁の建設に、

莫大な予算をつけることの理由は、何でしょうか。

 

おそらく、それは、日本人特有の潔癖症と、心情的な核アレルギーが、

一体となって作用した、ヒステリー反応だと考えます。

その結果、過剰で不要な対策に予算をつぎ込み、

本筋である、原子炉の処理に予算が回らないとすれば、

非常に残念なことです。

まずは、原発に関する話題をタブー視せず、

議論をはじめる雰囲気をつくることから、

スタートしなければならないと感じます。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。