さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

過剰包装について

 

よしをです。

 

店で買い物をすると、どんな商品でも、過剰なほど、包んでくれます。

あちこち買い物をして帰宅すると、

包装用の紙袋や、ビニール袋や緩衝材などで、

ゴミ箱は、すぐに満杯になってしまいます。

最近では、靴を買うと、空き箱を持ち帰らない人が増えましたが、

そもそも、最初から、靴の箱など、必要ないのです。

 

日本の過剰包装は、度が過ぎていますが、

欧米では、かなり事情が違うようです。

たとえば、パリ市内でフランスパンを買っても、

ビニール袋などで、包んでくれません。

皆、パンを小脇に挟んで帰っていきます。

買い物袋は有料です。

パリジャンは無駄な出費は好まないので、買い物袋持参は常識です。

日本のデパートなら、無料でサービスしてくれる、

ギフト用の包みやリボンも、有料です。

果物なども、せいぜい、新聞紙で包んでくれる程度です。

 

どうせ捨てるとわかっていても、

日本人は、包装パッケージの破損した商品は、買いません。

欧米諸国では、

そんな商品は、普通に売られているし、客も平気で買っていきます。

どうせ、持ち帰れば、箱は捨てるだけですから。

 

なぜ、日本人が、このように非合理的なのかといえば、

日本の独自の文化が、起因しているからです。

日本には、和紙や折り紙、風呂敷など、包む文化があり、

包む行為は、渡す相手への気配り、思いやりを意味しています。

 

プレゼントや買い物だけでなく、

家の中を見渡せば、ティッシュボックスや、ドアノブ、便座など、

いろんな什器や器物に、カバーがされています。

ご祝儀を渡すにも、現金を薄紙の中包みに入れ、

祝儀袋に入れたうえ、袱紗で包むという徹底ぶりです。

 

これは本来、日本の誇るべき文化の一面です。

近代以前は、風呂敷など、使い回しがきくもので包んでいたので、

問題はなかったのですが、

近年では、風呂敷から、使い捨ての紙やプラスチック製品に代わったため、

ゴミは増える一方になってしまいました。

 

このところ、

プラスチック製のストローの廃止を決めたコーヒーチェーンなどに、

脚光が集まっていますが、

実際には、ストローなどは、大したボリュームではありません。

また、スーパーのレジ袋についても、

廃止(もしくは有料化)が検討されていますが、

もっと大きな問題は、食材を入れたプラスチック容器です。

 

スーパーで売られている、

魚、肉、野菜、すべての食材が、ビニール製の箱に入っています。

また、菓子や、食材の袋、ペットボトルなど、

おそらくすべての商品が、ビニール容器に包まれています。

どうせ、調理を始めれば、容器は必要のないものですし、

ほとんどリサイクルがきかないものです。

 

プラスチックに代わる素材の開発、

もしくは、使いまわしのきく素材で包む方法に代える、

いずれかの道を選択しないと、プラゴミ問題は、永久に解決しません。

 

たとえば、刺身についている、あの緑色のバランなどは、

何の実用性もない代物ですから、

個人的には、一刻も早く、禁止してほしいと思います。

 

繰り返しになりますが、ストローの廃止や、レジ袋の廃止などには、

多少の効果があることは否定しませんが。

問題解決のための、砂漠の一滴に過ぎないのです。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。