さあ来い 卒サラ!          ~悔いのないセカンドライフを目指して~

起業とか資格とか。趣味や思い出話など いろいろランダムに

今も昔もアイドルオタク全盛

よしをです。

 

今年1月、矢野経済研究所が、

オタクに関する、消費者アンケート調査の結果を発表しました。

自分自身をオタクと認識しているかどうかから、推定人数を算出し、

どの分野に、どれぐらいお金を使っているかの調査をおこなったものです。

 

オタク分野といっても、その範囲は広く、

アイドルや漫画、ゲーム、コスプレなど、多岐にわたります。

分野別の人数については、最も人数が多かったのは漫画・アニメで、

推定1200万人、1人あたりの年間消費金額は、2万円程度でした。

続いてはアイドルで、

推定人数は280万人、年間消費金額は、10万円となっています。

 

週刊漫画雑誌の発行部数減少や、

無料で利用できるコンテンツが増えてきた影響で、

漫画・アニメオタクは、人数、消費金額ともに、下降気味だそうです。

一方、アイドルオタクは、推定人数も消費金額も、上昇傾向にあります。

これは、AKBに始まり、ローカルアイドルや、地下アイドルなど、

アイドルの裾野が広がっていることや、

それに伴い、アイドルの活動をサポートする流れが、

自然発生的に生まれていることに、起因しているようです。

 

さて、話は変わり、近世の、古典芸能の流行についてです。

浄瑠璃というのは、物語性を重視した声楽で、

太夫(歌)と三味線の演奏で、構成される芸能です。

江戸末期には、浄瑠璃が分派して、

清元や新内、常磐津(ときわず)といったものになり、大変流行しました。

 

明治から大正にかけては、常磐津が大流行し、

贔屓の娘義太夫を見たさに、寄席に足繁く通う若者、

いまでいう、「追っかけ」が生まれました。

 

かれらを、「どうする連」といいます。

義太夫の節回しのところで、「どうするどうする」と、

掛け声をかけたことから、その名がついたそうですが、

現代の、アイドルの追っかけの、

独特の応援の掛け声に通じるものがあり、大変興味深いです。

 

「どうする連」は、競って、贔屓の娘義太夫の、ご機嫌取りをしています。

自宅から寄席への、豪華な駕籠を用意したり、

楽屋や自宅に、贈り物やチップを託すなど、

現代のアイドルオタク以上の熱狂ぶりです。

現代とは異なり、CDの大人買いはしていないようですが…(笑)。

 

これらの若者の行動に、

当時の大人が憂いていた、という話がいくつか残されていて、

これも、現代と変わらない現象だといえそうです。

 

時代は流れても、若者の心理は、ほとんど変わりがないという。

実に、おもしろい。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。