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週刊誌の異変

よしをです。

 

 

このところ、週刊誌に起こっている異変に注目しています。

 

最近、雑誌で扱うネタが変わってきていると感じるのです。

各誌とも、満遍なく、

部数が「がた減り状態に」あることもあって、かなり迷走してるようです。

 

そもそも、週刊誌というのは、新聞やテレビとは異なる視点をもって、

言論や報道をおこなうという、独自の路線を築いてきました。

これまでは、たとえば政界スキャンダルや、事件報道、皇室報道などが、

週刊誌の取材力をアピールする、真骨頂でした。

 

最近、週刊新潮週刊現代週刊ポスト週刊朝日など、

主な週刊誌が扱うテーマは、

年金、食の安全、医療、高齢者のセックス、終活などです。

(まるで、高齢者向けの情報誌と化してしまったようです…)。

 

これは、雑誌に限った現象ではありません。

各マス媒体は、消費者のコア層の高齢化に合わせて、

プログラムの変更をおこなっています。

たとえば、地上波テレビでは、テレビ朝日が、正午から「徹子の部屋」や、

高齢者向けの昼ドラマ(倉本聰作品「やすらぎの郷」)を、

編成しているという例もあります。

CMも番組に連動し、入れ歯安定剤など、高齢者向けの編成です。

 

若い世代では、文字離れが著しく、

昨今、漫画雑誌以外の雑誌を読む若者は、ほとんど見かけなくなりました。

したがって、雑誌各社も、あたらしい読者を開拓するというよりも、

既存の読者のニーズに合わせて、手堅く守りの姿勢に入ったとみるべきで、

経営的には、やむを得ない事情もあるのでしょうが、

話題を、高齢者向けの「ゆるい」テーマにスイッチしたことで、

きわどい取材力や、テレビや新聞にはない独自の表現力といった、

雑誌の「売り」を、安楽死させてしまう結果になりました。

そんな中、極道特集記事から一歩も引かず、

独自路線を行く週刊実話は、ある意味、「あっぱれ」だと思います。

 

今、大手出版社がすすめているのが、WEBとの連動です。

各社のWEBページでは、

読者登録の仕組みや、有料配信などが目立つようになりました。

同じようなサービスを先行しておこなっている、

新聞社との競合もありますから、将来性はどうなのでしょうか。

個人的には、雑誌の有料記事には、あまり触手が動きませんが…。

 

現在、どの経済分野でも、WEBとの連動が取沙汰されています。

しかし、雑誌の強みであるペンの表現力が、

元々読むことが苦手なターゲットに、どれぐらい遡及するのかといえば、

やや疑問符がつくようにも感じます。

 

 

今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。