家庭環境と子どもの学力
よしをです。
毎年、小学校6年生と、中学3年生全員を対象に、
文部科学省がおこなっている、いわゆる「全国学力テスト」について、
先日、雑誌で興味深い記事を目にしました。
学力テストに付随した、「アンケート調査」というものがあるそうです。
保護者の年収や学歴といった、家庭環境をデータ化したもので、
家庭環境を4層に分け、生徒の得点率との相関関係を分析するという、
なかなか生々しい内容です。
県ごとの成績順など、テスト結果は一般公表されますが、
アンケート調査については、文科省やメディアでも公開されないので、
わたしも、このような調査がされていることを、初めて知りました。
①親の収入や学歴が高い
②日常生活で、本や新聞に親しむ機会が多い
③規則正しい生活をしている
以上が、成績のいい子どもの家庭の特徴です。
親の学歴・収入と、子どもの成績には、因果関係があると考えられるが、
規則正しい生活や、勉強への好奇心を養う環境があれば、
親の学歴・収入に限らず、好成績を得られるという分析をしています。
このほかにも、面白いデータがあります。
①年収1200万円の家庭と、それ以上の富裕層では、成績差はない
②子どもの成績は、とくに、母親の学歴との関係性が強い
③父親が単身赴任の家庭の子どもは、成績がいい
④父親の帰宅が遅い家庭の子どもは、成績がいい
子どもの教育には、母親の影響が大きいことがうかがえます。
③~④については、
「父親が不在だと、勉強に集中できる」、という分析だそうです。
普段、できるだけ早く帰宅するように心掛けているんですが、
ちょっと、肩身が狭くなります(汗)。
この結論は、
以前、当ブログでお伝えした、「貧困は遺伝する」、の逆パターンです。
ある意味、非情なデータですが、
高学歴・高収入の家庭に育った子どもは、
同じコースをたどる可能性が高いことが、統計的にも証明されました。
まあ、世の中は、勉強ばかりではありませんが…。
・質のいい友だちとの出会い
・社会の仕組みに関する、正しい理解の醸成、
・知的な考察ができる精神的余裕
・将来的な自己実現への展望が広がること
これらの、高学歴であることのプラス面を考えると、
親としては、子どもの成績を上げることによって、
こどもの世界観を上質な内容にしてあげたいと願うのは、
自然な考え方だと思います。
ちなみに、学力テストの成績順は、
①石川、②秋田、③福井、④富山、⑤東京、⑥愛媛…
…㊹鹿児島、㊺大阪、㊻滋賀、㊼沖縄
大都市圏のほうが、塾などの環境も整っているので、
有利かと思うと、必ずしも、そうでもないようです。
あくまで絶対数ではなく、平均値という資料なので、
たとえば、一流大学に何人合格したのか、などの統計とは関係しません。
学習塾を経営している人によると、
「成績のいい県は、単に、治安がいいだけ。だって、大阪とか…(以下略)」
とのこと。
さて、本題に戻りますが、
親の努力で、子どもの向学心を養うことが可能という分析を信じて、
わたしも、子どものために、できる限りのことをしてあげたいと思います。
親になっても、毎日、勉強です。
今回も、このブログを読んでいただき、ありがとうございます。